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息子が猟師の道に進みたい・・・親御さんから質問いただきました!

2020-06-01
・・・ 前略、 初めてお便り致します。
中学二年生になる息子が 将来は猟師と漁師、ダブル リョウシ になりたい! と申しております・・・ 今すべきことは何でしょうか?

っというダブルリョウシ志望のヤングガイを持つお母さまから人生相談をいただいたとらでございます!

・・・こんな ヒトの道を思いっきり外れたヘリウムガス パンパン!のどこに飛んでいくのか判らない
とらに大事なご子息の将来の道しるべを示せ、とは! とらも人様のお役に立てる事があれば幸いでございます! 

狩猟で食べていくひとつの 「サンプルその1」 として皆さまにも とら のアドバイスを公開したいと考えるのでございます!


果たしてこれからの世の中、狩猟で喰っていくことができるのか?? 



・・・ して、狩猟ビジネスは儲かって ウハウハなのか! 






メッセージ本文:
とらさま
初めまして 中学2年の息子がいるのですがジビエ料理大好き、魚釣りも大好きで出刃で自分で捌き、将来はダブル猟師と漁師になりたいと言う希望があるようです。 釣りは父親と行くのですが狩猟はわなと銃両方とも興味があるようでハンティングゲームで毎日狩に出かけています。 日本だけでは狩猟は難しいと思い英語の勉強もしたいと思っております。
子供の頃から何をやれば良いのかも教えて下さい。よろしくお願い致します。

今回とら様のことは狩猟ガールのブログをたまたま拝見させていただきご連絡させていただきました。


・・・ ふむふむ、ご丁寧な質問をいただいたのでございます。

「猟師になりたい。」という息子さんへの反応として、普通の親御さんとしては 「そんな夢みたいなことを言っていないで勉強しなさい!」 とか言ってしまいそうですが、
お父さんもお母さんも息子の興味を認めていて、それを応援しようとしている姿勢は素晴らしいですね!

とらはとにかく中学生の時にすでに将来の自分像がある、頑張れる何かがある、という事がスバラシイ!と思うのでございます。

何か頑張れるものがあると、どんどんそこから枝葉が延びてきて進むべき選択肢が増えるんじゃないかな? ワクワクする未来が待っている気がするのでございます!

もちろん、ある年齢に達して実際の職業を選ぶ段階になると、一転、今度は可能性を捨てていく段階に入ると思うんだけれど、進路に迷って可能性を捨てていくことも進歩のひとつ!

将来、もし、猟師の夢を捨てちゃうときが来たとしても そこまで自分を培ってくれた根っこの部分は残ってしっかり根を張っているんだから夢がかなわなくても無駄なものは何もない。 後から何か別の可能性を引き出してくれる可能性もあるのでございます!

何事にも頑張れる、夢中になれるものを持つことは決して無駄にはならないと思うんだな!

とらの大学時代の同期は 子どもの頃、水槽の魚を何時間もじっと見続けられる  「不思議ちゃん」 だったそうな。
魚好きが高じて水産学部に入ってとらと出会い、その後 魚類学者の道を進んで 新種の魚の発見にも携わった!

世に名が知られることとなった後に、そいつに 「数多いる魚の中でなんでそいつが「新種」だと分かったの?」 と聞いたら、彼の脳みそはあらゆる魚の形態と動きをインプットされているみたいで、目に入った魚を瞬時に判別! 

記憶していたそれらの形状、動きと会わないと瞬時に「コイツ、変じゃね?」と 脳が反応するらしい…。

世紀の大発見! と言われた某魚種を発見した時も 深い海底洞窟にそいつはいたんだけれど、動きと形態がアフリカにいる淡水魚の「ジムナーカス」によく似ていた・・・  「こんな海底にジムナーカスがいるわけない」 と即座に思って同定の為に採取したそうな。

こんな 「勘」 を養う作業は計算高い大人になってからできる事ではないと思うんだ。
ただ、ひたすらに純粋に魚の動きに惹きつけられて片時も目が離せない、時間が経つのも忘れて没頭できる 「稚気」のなせる技なのかも知れない。

だから、ダブルリョウシを目指すご子息を持つ親御さんには息子さんの興味を伸ばしてあげて、例え将来その道に進めなかったとしても 「没頭する」 という経験を積んだことを評価してあげてください、と願うんだなぁ!

さて、狩猟という行為でお金が得られるのか、という大命題。
・・・今はある意味、特殊な時代で、「狩猟行為」だけで収入を得ることが可能になってきた時代だ、ととらは思うんだよね。

「マタギさん」のような山を知り尽くしたプロの狩猟者も以前はいたけれど、彼らは一年間の季節の移ろいに合わせて山の恵みを得ていたんだよね。 春の山菜、夏の川魚、秋のキノコ、そして冬の狩猟・・・ といった具合だね。 要は決して一年中狩猟をしていたわけではない。

しかし、今の時代 増えすぎた一部の野生動物たちの数を減らすための 有害捕獲が行われていて、特に農作物を守るための捕獲だから 実りの秋とその前段階の夏の捕獲が大切になってきている。

そして捕獲した動物には「報奨金」が付くので収入になるし、捕獲した獲物の利活用で解体処理施設を持って自ら野生肉の販売に乗り出す事業者も増えてきた!

中には更にレストランやカフェを営んで多角化経営に乗り出す狩猟者も出てきたぞ!

っと紹介するとすべて順風満帆のようですが、そもそも 捕獲技術がないと獲物が取れなくて収入の源にもならないし、野生動物は移り気で住処を転々と変えるし、一生懸命捕獲すればするほど、数が減って捕獲がしにくくなるジレンマもあると思う。

要は 「不安定」な職種なのでございます。 

狩猟行為(有害捕獲)を生活の柱に据えられる人はある程度 人生を過ごしてきて 金銭的余裕がある人や 家族が巣立ちしてひととおりの人生責任を果たしてきた人、 
とりあえず今、好きなことで飯が喰えればいいやっ!と思っている人 (← とら ) ではないかと思うんだ。


ご質問をいただいた 若者へのアドバイスですが、今はやっぱり 勉強に励む事だと思うんだな!ただ無目的に勉強するだけじゃなくて、

「動物関係の学部を持つ学校に行って狩猟を始める!同じ趣味の彼女を作ってウフフの狩猟キャンプを二人っきりでする!」 

とか しっかりした目標を持てば受験勉強もはかどりそうだ。

今は獣畜産系や 農学部のある大学にはたいてい、野生動物に関わる学部が新設されているようだし、サークル活動でも「狩り部」のような狩猟系の部活も増えてきているようなのでございます。

専門学校でも 「東京環境工科専門学校」 のように自然環境系に特化した学校もありますな。

そして、とりあえず獣・畜産・動物系の 知識を吸収したら まずは組織に入ることをお勧めしたい。

自然環境に関わる事業体は 具体的な名称は避けるけれど、いまはいくつもの会社がある。 
そしてこれらの会社が求めている人材は 「鉄砲が撃てる」というスキルよりも 専門性が高い知識とスキルなんだな。 
獣医師の資格を持っていると給与もその分、良いらしい。

若い人はまずは組織に入って 組織内でモマれたほうがいい。 先輩後輩への接し方やお客さんとの交渉事など、やはり身に着けておくべき社会マナーって 組織の中でモマれないと育まれないと思うんだ。

一匹オオカミで生きてきたヒトの中には、「あれ?」と思うほど社会常識のない人や自己中心な人も多い。 


とらのような個人事業主のところに「弟子入り」しちゃうと、小さな事業体は人的余裕がないからすぐに現場に張り付かされて狭い世界しか知らずに過ごして、年月が過ぎてしまう。 とらとしてはありがたいけれど、個人の影響が色濃く出てしまってバランスが取れた大人としてはどうなってしまうのだろう??   若い人はまずは組織に入ることをお奨めしたい。 

それも、嘱託職員や契約社員ではなくて 正社員として組織の中に入り込む事が大事だと思うんだ。 
…理不尽な先輩や上司もいるけれどそいつらと「折り合い」を付けて、一緒に過ごせるスキルを持つこともまた大切な事だと思うんだな!
ヘンな上司や先輩は何かしら自分で身を崩していなくなるものなのだけれど、有期期間社員だとその結果を見届ける前に自分が会社を去ることが多いようだ。 そんな人生の悲哀を見届けることも自分の人生を確実にするために必要な肥やしかも知れない。


最後に「英語」だ。

語学はやっぱり身に着けておいた方が世界がググっと拡がると思うんだな! 

とらもアメリカやニュージーランドに出掛けていって大いに刺激を受けたから絶対にお勧めだ!

北米やヨーロッパは日本より狩猟関係の歴史も古いし、生活の中に根付いているので彼の地の知識を吸収することは大変に良い事だと思うのでございます。

「大学生になったら最初の夏休みはアラスカに行って現地猟師にホームステイする」 という目標を立ててもいいよね!

そんな目標を持てば ただ、受験勉強のための英語を勉強するのではなくて 楽しみのための英語を学ぼうというモチベーションはぐっと上がると思うんだ!

若い皆さんは未来に向けて楽しんで努力をしていただきたいものでございます。

ヲぢさんも 狩猟や野生動物に興味を持った若い皆さんの行く末が気になるところでございます。



・・・ それより目下の「気になる事」 としては お便りをいただいたきっかけになった 「狩猟ガールのブログ 」とはいったい、どなたがどんなことについてとらに触れてくださったか、でございます!

「 狩猟ガール 」さんと ぜひとも オフ会をしてみたい とらなのでございます!




※お知らせ!

とらが親方を務める グッドハンティングの主たる業務は東京電力、福島第一原発事故で設定された帰還困難区域内で復興事業の一端を担うイノシシ捕獲業務です。
今年度、この仕事を手伝ってくださるスタッフをただいま募集中です。 

今年度は新型コロナウイルス緊急事態宣言の影響で仕事が減った、今の仕事を辞めないで一時的に副業、兼業をしたい、という方向けに短期で多くの皆さんに参加してもらいたい、と考えています。

もちろん、わな猟の経験を積みたい方も応募OKです。 興味ある方はHPを覗いてみてください。

詳しくはこちら!⇒ イノシシ捕獲業務 スタッフ募集!

※6月に働いてくれる方の募集は終了しました。  7月上旬からのスタッフを募集します


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