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夏休み東北ひとり旅 クマについて考えた!

2018-08-17
お盆休みもいよいよ終盤。


来週から仕事だぁ~! という方も多いのではないでしょうか?

とらの夏休みも今週末まで。 狩猟のアジトを離れて自由気ままに東北ドライブ一人旅を堪能するとらなのでございます!

・・・山賊のクセに夏休みをとるなんて…  それにとらさんは一年中夏休みみたいなものじゃないかぁ!
というご意見が聞こえて来そうでございます。

いかにも!おっしゃる通り! よくご存じでっ!
 もう、いい歳だから 好きな事しかしないっ! と宣言して生きております とらとしましては
人生そのものが 夏休み みたいなものでございます。

しかし、狩猟アジトのある東北某県のココも夏は暑いんだナ。
冬の野山で獲物を追う山賊は寒さには強いんだけれど、暑さには弱いんだよね。 ムシもいるし、雨も降るし ムシ暑い。

そんな、こんなで気合いを充実させて来たるべき狩猟期に備えるためにも避暑は大事っ!


バカンスにいそいそ出掛けるとらなのでございます。






今回は車で東北ひとり旅。 太平洋岸をずっと北上してから国道4号線のある内陸を巡るルートを設定したのでございます。

東北、特に太平洋側の北東北はとらにとって青春時代を送った懐かしい土地でもあり、2011年の東日本大震災で大きな被害を受けた土地。
とらも災害ボランティアでしばらく過ごしたのでどのように復興が進んでいるか関心があったのでございます。

思った以上に様々な出会いがあったりして報告したい事は様々なのでございますが、今回は訪問目的の一つであったクマについての報告なんだな。



平成16年の5,6月にタケノコ狩りに山に入った方々4名が次々にクマに襲われ食害された遺体で発見された事件を覚えている方も多いだろう。
それまでにも出会いがしら、山でクマと遭遇してけがをした、殺されてしまった、という事件はあったのですがいずれも散発的なもので連続してヒトを殺傷する事件というのは最近ではかなり珍しいケースとしてとらは認識していたんだな。

クマによる殺傷事件を受けて秋田県ではクマの有害駆除捕獲を積極的に行うようになり、詳しい数字は調べて欲しいんだけれど、平成16年に500頭近く、翌17年には700頭、今年もすでに800頭近いクマを捕獲しているんだ・・・。 いずれも有害駆除なので集落の近くらしい。

以前は、「秋田県に棲息するクマ (ツキノワグマのことね) は全体で1000頭」と言われていたんだけれど、2年間で1000頭以上を獲り尽してしまって、今年はさらに800頭の捕獲って・・・・もう、棲息見込み数をすべて取りつくしちゃっているじゃん!

 最近では秋田県内のクマの生息数は3000頭かそれ以上と言われるほど上方修正されているんだ。
そして、発生件数は減ったけれども未だにヒトとの不幸な遭遇は途切れていなくて今年も不幸な接触は続いている・・・。

現地ではいったいどんなことになっているんだろう??と とらはこの土地を訪ねてみたいと常々思っていたんだ。

今回はその現場周辺の様子も見てきたんだな。



クマ注意!

つい最近もクマとの遭遇事件があった秋田県の鹿角市。けっして人気のない山奥ではなく交通量の多い国道脇での出来事だっ!

国道脇に立っていたクマの注意を促す看板。 集落から少し離れているとはいえ見通しもよく交通量もある 人の気配が充分に濃厚な場所で親子のクマに襲われたらしい。
ランニングをするのに21時ってちょっと遅い時間だけれど、これまでもそのくらいの時間に外出しててもクマに襲われる事などなかったんだろう。
周辺は 「大規模な田園地帯」という田畑と里山が入り組んでいるような場所なので人里に居ついたクマが身を隠すには好都合な場所が沢山ありそうだ。

皆さまもご存じな事と思いますが、日本は近年人口減少化、高齢化社会に入ったんだ。
東京などの大都会にいると若者が少ないとか人口が減った、という実感は感じにくいけれど (それでもデイケアのホームなどはよく目につくようになったよね) ちょっと郊外に出ると空き家や耕作放棄地がたくさん目につく。

さらに山の方に行くと「限界集落」と呼ばれる村の人口の半数以上が65歳以上の高齢者、という集落も少なくない。

第二次世界大戦で日本が戦争に負けてそれまで満州など「外地」で暮らしていた日本人達が引き上げてきてその人たちを住まわせて生活させる場として当時、開拓村がたくさん作られたんだ。
その開拓村が人口減少と村には仕事がなくて若者が都会に流出してしまう、という影響で高齢化ばかりが進んでどんどん人が減っていて耕作放棄地が増えて獣たちの人里に近づく最前線になってしまっている。


人口減少高齢化と獣との軋轢は全国的な問題なんだけれど、ここ秋田はさらに人口減少と高齢化が深刻な土地なんだ。

ちなみに秋田県は全国6位、新潟県に次ぐ広い面積を持った県なんだけれど、面積当たりの人口密度は 北海道、岩手県に次ぐ第3位の人口密度が低い県なんだ。
秋田県の人口密度は88人/km² でちなみに東京の人口密度は6169人/km² なんだっ! なんと、東京の70分の1の人口密度だっ!
ちなみに秋田県と同じくらいの人口密度を持つ国は カンボジアとイラクなんだな。

広大な森林があってさらに人口が少ない…となれば獣たちの勢いが強まる事は容易に想像できるよね。




クマ注意2
山の中の林道とその入り口の駐車スペースはすべて使用禁止、立ち入り禁止になっている

十和田市から秋田県の鹿角市の八幡平に向かう途中の山道にある林道や駐車スペースはこんな感じで車の駐車と立ち入りができなくなってしまっています。
タケノコ採りに入る人を入れなくしてクマとの遭遇被害を防ぐ為なのでしょうが、山中は完全にクマに明け渡している状態。
クマを山の中に引き留めて人里に降ろさない様にする対策なのかもしれません。


この日は八幡平のキャンプ場に泊まりましたが、キャンプ場利用の注意事項でもクマ対策の注意が目立ちました。
主には食料は外に出しっぱなしにしない事、犬は繋いで置く事などでしたが、「クマは居るモノ。」という認識を呼びかけていたな。
アメリカのヨセミテ国立公園なみのクマ対応でございました。
ちなみにアメリカのヨセミテでは 「あなたは今、クマの国にいる。」という看板があちこちに立っていましたね。

実際にその晩、テントの向こうの笹薮で少し大きな動物の動く音がしていたんだな。
漠然と「くまかな~」と思った程度でやり過ごしたんだけれど、翌朝そのテント場の先にある湿原の遊歩道を歩いていたらクマの痕跡が多数! やっぱり近くにクマが来ていた模様。

大きな野生動物が近くまでやってくることはコワい事だけれど相手がこちらの食料を奪おう、もしくは襲って食べてしまおう、と近寄ってくる意志がない限り お互いに距離を保っていれば怖がり過ぎることはないみたいですね。
あまり怖がり過ぎない、餌をやったりして誘引しない、その 「距離感」 が大切なんだな!

湿原の遊歩道を歩いてクマの痕跡を見ているとクマパトロールのレンジャーさんと会えたのでいろいろと話を聞く事ができたんだ。
ミズバショウの時期も終わったのでクマたちは次の餌を求めて山に帰って行っている。
未だに湿原をウロウロしているクマはまだ若いオス熊だと思う。 山に戻ると強いオスに追い払われるし、もしかしたらまだミズバショウがでてきているかもしれない・・・ そんな感じでウロウロしているんだろう。

人里に出てきてヒトと事故を起こすのはそうした若いオス熊。強い大人のオス熊に追い払われて山に居場所がない。
人里に出てきて餌にありつけて、さらにヒトも自分を怖がって逃げてしまう事を覚えると 彼らはそこを餌場と認識して居ついてしまう。 
そんな若いオス熊が居つかない様に人里にでてきたクマはしっかり追い払い、もしくは捕獲行動をして人の怖さを教え付けないといけない・・・

ふむっ!なるほどね!ヒトとクマとの軋轢を減らすには 世間知らずのやんちゃな若いクマ にヒトの怖さも教えてやる必要があるという事なんだね。

オラアッ!ナニ こんな所でふらふらしてやがんだぁ、コノヤロウ! とっとと 山に帰っちまえ!このクソガキがぁ!

ってクマを怒れる 「コワいをぢさん。」 が必要だと思うんだよね。  ガラの悪い夜回り先生みたいな感じかな。

クマとの平和な関係を築くためにもある程度ヒトの怖さを教えてやって不幸な接触を防がなくてはならない・・・。 
過剰ではない、適度な狩猟も必要なんだ。 
人里に近づきすぎると鉄砲を持った猟師たちに追われてコワい目に遭う・・・ ヘタしたら銃で撃たれて殺されてしまう・・・ という恐怖をクマに教えることも大事なんだ。 

クマは知能が高い動物でさらに長生きもするから、個体ごとの性格の違いが顕れる生き物らしい。
ハチミツが好きなヤツ、木の実を好むヤツ・・・里山が好きなヤツ・・・。そしてその習性を形作っているのは母熊からの影響が大きい。  小熊はまず母熊から活きる為の知恵を学ぶんだな。

今の時代、狩猟全体が猟師の高齢化と減少で勢いを失くしているから、ヒトに追われて恐い思いをした母グマが少なくなっているのがクマの人里近くへの大量出没のそもそもの原因かもね。

小熊に 「ヒトはコワい生き物だからヒトが住んでいる里に行っちゃ、ダメ!」と教えられる 賢いママグマがいなくなっちゃった。

怖いもの知らずのヤンママグマばかりが増えて ヒトを恐れない「新世代グマ・ クマ2.0」 はこうして増えていくわけなんだね。


ヒトにだって問題はあるよね。
小熊に毛が生えた程度の若グマにさえ「キャー!」と言って逃げていれば、ヒトよりオレは強い、えらいと思い込む世間知らずもいるかも知れない。
そうなれば「ヒトの土地もオレの餌場」と認識しても仕方がないよね。


・・・そんな・・・  とらさん、秋田には狩猟のプロ集団 「マタギ」 がいるじゃん! 彼らがクマを獲ってクマとヒトとの良いバランスを保っているんじゃないの??そんなご意見も聞こえて来そうでございます。

うん、東北地方にはまだクマ撃ちの文化、伝統が残っていてマタギさんやその血統を継ぐ狩猟者さんたちもまだたくさんいる。

この文化はちゃんと残さないと兵庫県みたいに 20年ぶりにクマ猟を解禁しました。 だけど捕獲できたクマはほんの数頭、それもクマ狙いではなくてタツに掛ったのがたまたまクマだった、みたいなことになってしまう。
20年もクマを禁猟にしてしまうとクマ撃ちの文化、手法自体が衰退してしまう例だね。

兵庫県には野生肉食文化で有名な丹波篠山がある土地。そんな土地でさえ、クマ撃ち文化は消滅してしまっていたのだ。

幸い、東北地方にはクマ撃ちの文化と手法は残っているんですがそれでも大きな課題がある様子なのでございます。

マタギさんは一年中、クマを獲って生活しているわけじゃないんだよね。狩猟期以外は農業だったり家業だったりと別の仕事を持っていて冬の一時期だけクマを追うんだ。
一番狙いたいクマは冬眠に入る直前の冬眠に備えて脂をたっぷり蓄えた「秋グマ」。
しかしこの時期のクマはとても警戒心が強くてなかなか獲物にできないし、すぐに雪がやって来てクマが穴に入ったら終わりの猟らしい・・・。 時期にしてほんの数週間が勝負らしい。

そんな猟だから数は多くは獲れない。 マタギさん達が猟期に獲るクマの数は実はそんなに多くはない。

また、有害駆除で仕掛けた箱わなに入ったクマに止めを銃で刺すのだけれど、マタギであることにプライドを持っている猟師ほど止め刺しをイヤがるらしい。

「オリに入ったクマを撃つなんてマタギのやることじゃねぇ・・・。」 マタギにとってクマは山の神様からの贈り物、神聖な動物だからオリに閉じ込めた圧倒的に有利な立場で命を取る事に大きな抵抗を感じるらしい・・・

とは言っても地域の状況としては、山からヒトがいなくなってクマの餌場が拡がってクマは増えていて人里にまで進出してきている。
人身事故も起きていてクマとヒトとの距離感を保つ為の行動が必要な状況には変わりはない。


・・・ ここは職業的捕獲者である とらのような人物の出番かな!??

有害駆除で人里に頻繁に顕れるクマだけを選択的に捕獲。 捕獲した個体は食用に解体加工して町の食堂で「名物クマ料理」として提供して観光客を呼び込む。
狩猟期にはマタギさんに同行してクマ猟を体験する 「クマ猟体験」ツアーを実施して狩りガールたちを全国から集める!

えっ! なんで狩りガール、女子限定なんですか?ですって??  それは女子が来てくれた方が華やかでとらもうきうきしちゃうからに決まっているんだよね!

さらにさらに、」マタギの生活を体験させる 「Matagi World 」を作って インバウンド旅行、海外からの観光客も呼び込んで地域活性化!

なかには 「ワタシ ハ ココデ Matagi ナリタイ デス!Ninnjya ヨリ Matagi Cool デス!」 という 青い目の外人さんが定着定住するかもしれないっ!

そんな事業展開を夢想する とら なのでございます。

・・・秋田県のどなたか、 とらのこの案に乗って来ないかなぁ


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