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狩猟の仕事とお金の話 Ⅱ

2018-05-23
前回の 「狩猟の仕事とお金の話」 からだいぶ時間が経ってしまったのでございます。

途中、「狩猟の仕事でとらを手伝ってくれるヒト いないかなぁ~ 」って人財募集をしていたんですが、
それに反応してきた 「不定期で2,3日手伝い 趣味の延長でいいですかぁ?」 というフザケた問い合わせに怒り心頭!

 「ちょこっと狩猟経験があるくらいで天狗になるなっ!テメエみたいな自意識の高過ぎな趣味のハンター おもちゃ猟師(※とら命名)の助けなんているかぁ! ひとりでもこの仕事まわしてやるっ!」 って燃えていて 「狩猟の仕事とお金の話」のお話をすっかり忘れていたんだよね。

ようやく本腰を入れて一緒に働いてくれるヒトが見つかったんでほっとして、話の途中だったブログの続きを思い出した! という次第なんだな!







・・・ちなみに とらの求人募集に対して 「今の仕事がリストラされたら使ってください 笑 」みたいなコメントをくれた知り合いもいるんだけどさ、  とらの仕事はリストラの受け皿じゃないからっ! 

きっとそういう態度の方は受け入れてあげても もっと良い仕事があればすぐにソッチに逝っちゃうだろう、 そんなふわふわした人の腰掛けになれるほど今のとらには余裕はないんだよね! 

今は狩猟が専業の仕事として成り立つか、趣味の延長で埋没してしまうかの瀬戸際なんだと考えるんだよね。 とらはなんとかここで狩猟を 農業、漁業、林業、養蜂などに次ぐ 「第5の第一次産業」 の地位を確立したいんだナ。

・・・もしくはきっちり 「人生経験を積む為だけなんで腰掛けでお手伝いします。」とハッキリ言ってくれたほうがありがたい。 とらもそれに応じた処遇で対応できるからね!

とらのイベント 「狩猟体験・エアライフル猟編 & わな猟編」に続く第3の「狩猟体験企画 山賊アジト生活編」として逆に参加費をガッツり頂いてイベント化しちゃう事も考えてもいいよねっ!

高級ホテルやリゾートなんてお金さえ出せばいくらでも予約もできるし泊まる事もできるけれど、本気本業の山賊のアジトなんかに泊まる経験はそうたやすくできないぞっ!

「オレは明日 生きてここからチェックアウトできるのだろうか・・・」 という本気で心配になるほどのドキドキのアクティビティー付きなんだよねっ!
「毎日が同じで死ぬほどタイクツ」 と思っている人にぴったりのリアルなドキドキ体験ができるぞっ!



さて、狩猟のお仕事のお金のお話だね。

前回は鳥獣被害に悩むひとつの村に イノシシ用はこわな25基、アライグマ用小型箱わな30基を一年間、専従狩猟者4名が軽トラック2台を使って捕獲を請け負う、という前提でお話をしました。

準備だけで約 800万円 のお金が掛かるというお話でした。 これに一番肝心な「人件費」が乗るとどうなるのか、試算をして見たいと思うのでございます。

この世知辛い世の中を生きていくのに一日の労働の対価として、せめて10000円/日当 は欲しいよね。

専従者4名がほぼ一年間、土日曜日と祝日、夏休み、正月休みを含む厳冬期間中を除いて活動したとして250日間とします。

4人 × 10000円/日当 ×250日間 = 10,000,000円   約1千万円ほど人件費が掛かる計算だね。

備品準備と 人件費で 800万円 + 1000万円 = 1800万円 この金額に 「一般管理費」として10%の180万円を乗せてみよう! 1800万円+180万円 =1960万円 +消費税8%で1568000円  合計すると21,168,000円だね。


おおよその計算だけど、ひとつの村を鳥獣被害から守る為には 約2000万円のお金が年間に掛かる計算なわけだっ!

ふーむ、高額だろうか? 適正だろうか??

金額だけを判断すると、これまで必要のなかったお金なので単純に「高いっ!」と感じるかも知れない。

しかし、鳥獣被害防止だけでなく、安心して農業が続けられる、お年寄りの唯一の楽しみの園芸が守れる、外部から若者が定住しにやってくる、など複眼的に見ればけっこう面白いお金の使い方かも知れないよね。

中には捕獲した野生動物を使ったレストランやカフェ、毛皮や角を使ったクラフトショップを始める者も出てくるかもしれない・・・地元の産物を使った自発的な村おこしの起爆剤になるかもしれない。


一方で 現在すでに各地の鳥獣被害の防御を担っている大日本猟友会はどんな仕組みでどれだけの対価を得ているか、というお話もしておかないといけないね。
一部の猟友会では認定事業者の資格をとって事業として行い始めているところもあるけど、なんと、大抵は 「出来高払い」なんだよね。  シカ一頭8000円くらい。

出来高払いだから 行政は事前に購入するワナやワナの見回りに使う軽トラックやその燃料代、見回りの人件費や餌代は負担しなくてもいい・・・。
グループ猟で20人がシカの有害捕獲に出動して休日の一日を費やしたとしましょう・・・  それで獲れたシカは1頭だったとしたら
20人で得た一日の報酬がシカ一頭 8000円。 頭割りすると400円/日当 な訳だ。ガソリン代、弁当代にもならないよね。

一年間ワナを仕掛けて見回りもしても一頭も捕獲がなければ対価を払わなくてもいいわけだ・・・行政、自治体にとっては負担が少なくて良い方法だ。

だけど、人生の基盤を作り終わった世代には担えるかもしれないけれど、 (実際、猟友会ではこれらの活動を「地域貢献・ボランティア」と位置付けているんだ。) これから家族を作ろう、子どもを養って学校もちゃんと出してやろう、という若い世代には酷な条件だよね。  狩猟を専業の仕事に位置付けられる人なんてごく限られてしまう・・・。

これからも、今後も地域を野生動物の鳥獣害から安定的に守っていくにはその矢面に立つ「専業狩猟者」が欠かせない。

その狩猟者を今からちゃんと対価を払って育てていくか、
ボランティアの余裕ある年配者に任せておいてその皆さんが引退するまでなんとか持ちこたえてもらってその後の事はその時になって考えればいいやと割り切ってしまって狩猟者を趣味の世界に留めてしまうか、
今はその正念場に来ているととらは考えるんだな。

だからこそ、とらは狩猟の仕事をしたい、という方にはそれなりの対価を払うつもりだし、来る側にもそれなりの覚悟を求めたいと考えるわけなんだ。


「趣味の延長で~」 とか 「リストラされたら」 みたいな理由でやってくるおもちゃ猟師を何人集めたって安定長期的な鳥獣防御活動ができるとはまったく考えていない、というコトなのでございますぞよ。 


福島のとらの仕事、必要な人員は集まって募集は締め切ったんだけれど
 「オレ、やっぱりやりたいっす!」 というアツい想いを持った人には門戸は開いていこうと思うんだ。


意志ある人はチャレンジしてみるといい・・・  だけど、キミが今、立派な職業に就いているんならもう少し待ってからにしたほうがいいナ。 
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