誤射事件がここまで来てしまった!

2017-05-29
  ※悲報!  こんなニュースが入ってきました!⇒コウノトリ 誤射

記事内容はこちら
「島根県雲南市教委は19日、市内に飛来していた国の特別天然記念物・コウノトリが、ハンターの誤射で死んだと発表した。
兵庫県豊岡市の野外で巣立った5歳の雌。雲南市内で2歳雄とペアになって巣作りし、今年4月にひなの誕生が確認されたばかりだった。

地元猟友会の60代男性が同市内の田でサギの駆除をしていた際、誤って散弾銃で撃った。兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)が付けた足輪があり、男性が猟友会に連絡した。
巣には計4羽のひなが残されており、市教委は雄だけで餌の世話を続けられるか確認した上で、ひなを保護するか判断する。

国内の野生コウノトリは1971年に絶滅。2005年に野外放鳥を始めた後、豊岡市周辺以外の遠隔地で、ひなが生まれたのは徳島県鳴門市に続いて全国2例目だった。  2019.5.19 毎日新聞  」


この半年間、カモの誤射事件が続いて掲載した雑誌がお詫び記事を載せる事態が続きましたが、サギの有害駆除中に天然記念物のコウノトリを間違って撃ってしまった…

鳥の誤射事件、ここに極まれり という暗澹たる感じだ。






事件はサギの有害駆除を行っている際にアオサギと間違えてコウノトリに向って銃を発射、死なしてしまったという経緯らしい。

ハンター同士でも「なぜ、こんな事が!」と話題になっているのだけれど、嘆き節が中心だ。

一方バードウオッチャーさんたちはより具体的にどの鳥と間違えたのか、飛翔中の姿が見間違え易い鳥種などを具体的に議論し合っていてさすがに鳥をよく見ているだけあるな、と感心してしまう。

そのバードウオッチャーさんたちが指摘しているのが 「アオサギがゆったりと飛んでいる状態なら、首の位置は別として遠くから見ればコウノトリに似るかも。」

なるほど、特にこちらに向かって飛んでくる、正面から見る状態なら羽根先の黒い部分を見落とせば誤射の可能性は高いかも知れない…

ちなみにアオサギはこんな鳥⇒アオサギ
コウノトリはこんな鳥⇒ コウノトリ

似ていると言えば似ている・・・??? 
特に飛んでいる時に太陽光が逆光で当たっている状態では判別できないかもしれない・・・

だけど、地域的にコウノトリが飛来する場所なのだから格別に注意する配慮が欲しかったし、「逆光でよく確認できなかった」状態での発砲はしてはいけないからやはり残念な事に変わりない。

遠目から見ればアオサギに似て、実際にアオサギの駆除をしていたのだから「間違えてしまった」という言い訳も成り立つかもしれないけれど、「遠目に見れば」の「遠目はどのくらい先の距離なのか?

駆除は散弾銃で行っていたのだから射程範囲はせいぜい50m。
50m先にいた大型の鳥を見間違えました、というのは如何なものだろうか? 
「捕獲対象種をしっかり認識できていなかった」 「鳥種の判別ができていない」という非難を受けても仕方がないレベルなのではないかと思ってしまうんだ。

実際にバードウオッチャーさんたちががしきりに指摘しているのが 「ハンターの動物判別の甘さ」 だ。

狩猟免許試験の際の鳥獣判別はイラストを見て判別するのだけれど、実際に現場で見る鳥と異なるイラストも多いし、狩猟対象種と他には大雑把な「間違えやすい鳥」の判別しかしない。
ハンターの全員が全員、「動物全般に興味があってだいたい姿と名前が一致する。」という人は多くはない。



P1060496.jpg

判別試験はこのような絵で行うんだけど、屋外で実際に目にする動物と違うものも多い。特にメスカモの判別は至難!


さらに散弾銃は獲物の周辺に鉛のバラ粒を散らして、弾幕に獲物を捕らえる捕獲方法だから、スコープを使って倍率を上げた状態で獲物を確認しない。
そう、散弾銃を使った猟では獲物の確認がおろそかになりやすいんだ。

一羽ずつ狙う訳でないので、特にカモ類の様に狩猟対象とそうでないカモが一つの群れの中に一緒にいる事が多い種類では誤射が起きやすい。群れの中に散弾を撃ちこむからね。


・・・これだけ誤射事件が続くと散弾銃を使った鳥猟に対して何らかの規制がかかるかも知れないね。

コウノトリはもちろん、トキなど希少な鳥が生息するエリアや飛来範囲、カモ類など非狩猟対象種も混穫する恐れのある鳥種の狩猟にはエアライフルに限る、などの限定がついたりしてしまうかもしれない!

もしくは狩猟免許試験での 「鳥類判別」 が今よりずっと難しくなるかも知れない!

 「メスガモの種類判別を行え。全問正解じゃないと狩猟免許はやらんっ!」 

    ってなったらほとんどのハンターは不合格間違いなしだ! とらもアウトだな! 悲っ!



最近、続けざまに飛び込んできた残念なニュースもう一度おさらいしてみよう。

有害駆除で捕獲したイノシシ、シカの写真をねつ造して不正に有害駆除の報奨金を受け取っていた、というもの。
有害駆除 不正横行



鳥獣被害防止用罠の購入で行政が業者に便宜を図ったというもの⇒エゾシカ罠購入で収賄の疑い  

そして今回のコウノトリ誤射事件。


・・・いずれも 「狩猟初心者さんによる事件、事故」 ではなくて、この世界が長いであろう 「ベテランさん」 によるもの、と言って良いと思う。

これまで慣習的に行われていた有害駆除に関わるいろいろが大きく変わる前ぶれ のような気がするな。


あっ!さらにこんなニュースも入ってきた・・・。 もっとボロボロたくさんでてきそうだなぁ・・・報奨金不正受給300件・鹿児島
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