山賊キッチン 続々開催中!「マガモ、アイガモどっちが美味しい??」開催報告
2017-03-19
先週から始まった とらの新しい狩猟体験企画 「山賊キッチン」。毎回テーマを設けてひとつの野性肉をじっくり味わいつつ、他の数種の肉も味わおう!っという企画で、3月から5月のゴールデンウイークまではけっこう頻繁に開催するんだ。
先日、2回目の企画が終了したのでそのご報告!
・・・2回目の開催で やっと少し写真を撮る余裕ができてきた!
ちなみに 「ザ・鉄腕!DASH!」 という番組で新企画が始まったんだけど、番組趣旨が 「外来生物、増えすぎた野生動物を食べようっ!」 でとらの主催する 「山賊キッチン」 や 「お困り動物食事会」 と一緒なんだ!
時代はこんな企画を求めているのかな!!
番組内容はこちら!⇒新企画・グリル厄介
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野性肉料理、いまでいうと 「ジビエ」の方が通りがいいかな?
狩猟などで得られた様々な野性肉は収量が安定しない事からなかなかじっくり賞味する機会がないんだ。
街中のレストランなんかでたまたまそのような料理に出会っても、とても高価だったり、コース料理の中のほんの一品で量がとても少なかったり。
また、プロの料理人さんたちが腕を奮って良い味のソースをかけたりするから、本当の 「素の肉の味」 を知る事はなかなかできない。
そこでとら達狩猟を行う者がどんな調理で獲った獲物を たらふく食べているか、肉の味をじっくり味わおう!という事がこの企画の趣旨なんだ。
とらたち狩猟者はプロの料理人さんではないから凝った料理はできない。
逆に素材の味が活きた、量だけはガッツリ楽しめる料理が楽しめるという訳なんだ! モノは言いようだよねっ!

参加者みんなで羽むしり。鳥の生命線ともいえる 「風切り羽 」 ががっしり付いていて容易に外れない事を実感!
今回の企画のテーマは 「 アイガモ、マガモ、どっちが美味しい?? 」 なんだ。
マガモはもちろん、野生のカモで狩猟期に捕獲されたもの。「真のカモ」というくらいだからカモの中でも美味なカモと言われている。
アイガモは「美味いマガモを一年中食べたい。」のが改良の動機かどうかは知らないんだけど、マガモの味を目指して改良されたカモなんだ。家禽だね。
マガモを家禽にしたものが「アヒル」。アヒルにさらにマガモを交配させて作られたのがアイガモなんだ。見た目はオスもメスも其々、マガモと同じ色をしている。
アイガモの肉は市場ではなかなか手に入らない。
需要があまりないせいなのかも知れないけれど、マガモと実際に食べ比べてそん色がなければ、ジビエ系のレストランで一年中楽しめるマガモ系の肉として人気がでるかもしれない。
今回手に入れたアイガモは 「アイガモ農法」と呼ばれる無農薬お米栽培の副産物としてのアイガモ。
田植えの時期にアイガモのヒナを田んぼに放して雑草を食べてもらう事で農薬を使わないお米作りをするんだけれど、
稲の収穫時期が近づいて米が実ってくるとアイガモを田んぼから引き上げて食用にまわさなくてはいけない。
だけど、アイガモを日常的に食べる習慣が日本にはないのでなかなかアイガモを引き取ってくれるところがない事がコメ農家さんの悩みどころなんだ。
アイガモの美味しさが認められて、アイガモ農法に使われて育ったアイガモが滞ることなく利用されるようになると、無農薬栽培のお米作りももっと盛んになるかもしれないね。

参加者みんなで羽むしりをして、お肉状態になったアイガモとマガモ。左がマガモ、右がアイガモ。
風切り羽がなかなかむしれずに四苦八苦したあとにやっとお肉っぽくなった!
こうして見比べると同じマガモをルーツに持つのに形がだいぶ変わっているのが判るんだなあ。
家禽のアイガモはマガモに比べて体が一回り以上大きい。 肉がたくさんとれるように改良をされているようだ。
いっぽう、野生のマガモは体は小さいものの、ムネ肉のつき方がスゴイ!ムキムキだ。さすがに渡り鳥だね!
脂肪のノリも違う。マガモの方が白い美味しそうぅな脂肪がたっぷり付いていそうだ。
ニオイは・・・
アイガモの羽むしりをしている時からほんのり、鶏舎っぽい匂いがしていたんだけど、羽をむしったらその匂いはだいぶ消えた。
家禽独特の匂いは配合飼料とフンが体表についての匂いなんだね。
野性のマガモからはあまり強い匂いはなかったんだ。 棲む環境が広い湖沼、河川でフンをしてもその匂いが体に付くという事はないのだろう。 また強い匂いをさせていたらキツネや猫など外敵から襲われてしまう事は必至、死活問題だな。

ムネ肉の試食! まずはシンプルに焼いて塩と胡椒で味見です。
「先ずは基本の味を抑えよう」ということでムネ肉を焼いて塩コショウでシンプルに味わってみました。
肉にした時点でアイガモの家禽っぽい匂いはだいぶ薄まったので匂いが気になる方はそれほどいなかったのではないかな?
ムネ肉味見の段階で参加者の皆さんの評価はけっこう別れたんだ。
「マガモがやっぱり美味しい」という人もいれば、「マガモは血、鉄分の風味が強すぎるからアイガモの方がいい。」という方もいた。
とらが感じた風味の違いは肉を噛み締めたあとに感じる鼻に抜ける風味・・・。マガモの方が少し強いように感じたんだ。
だけど、血の風味は野性肉の魅力で、鹿でも感じるし、ヒヨドリのような小さな鳥でも一緒。この風味に慣れることがジビエを楽しむ第一歩かもね。
・・・たぶん、血抜きの程度の違いなどではないと思うんだな。

鍋の試食 マガモ、アイガモをそれぞれ醤油仕立てと味噌仕立てにして味比べ!
ムネ肉を焼いて味見した後は鍋にして味わいました。
品種改良されたニワトリって大したもので、ムネ肉以外にも可食部分のお肉がたっぷり付いている。
カモやキジなど比較的大きな野生鳥でさえ、可食部分ってムネ肉以外はほんのわずかしかないんだ。
だから、ムネ肉以外は骨ごと割って鍋にしてしまう。 骨ごとちゅぱちゅぱすって骨についた肉をこそげ取る感じで食べるんだ。
醤油味だとマガモ、アイガモの微妙な肉の味の違いが判るけれど、味噌仕立てにしちゃうともう、分からない。
野性肉に慣れない友人と一緒に食べるときは味噌味も選択の一つだね。

山賊飲み会。 カモだけじゃない数種類の野性肉を味わいました! あとお酒は山賊飲み会に必須だな!それも旨いヤツ!
カモの試食を終えた後はじっくり腰を落ち着けて野性肉料理を楽しむのでございます。
この日用意した野性肉はアイガモ、マガモの他にタヌキ、ツキノワグマでございました。
タヌキは風味が少しキツイのでカレーライスで「タヌカレー」を味わいました!
ツキノワグマは素の味を知って頂く為に焼いて塩コショウでシンプルに。
お酒を楽しみながら今回の企画に参加しようと思ったワケや感想など自己紹介しながら語って頂いたのでございます。
・・・狩猟をやっている方やこれからやってみたいと思っている方もいらっしゃいましたが 「食べるのが好き❤ 」 という方も多かった!
とらは 「食べるのが好き❤ 」な方はおおいに うえるかむ! なのでございます!
狩猟者が獲物を獲って来ても、消費してくれる人がいないと滞ってしまうから食べてくれる方は大事なのです!
それに、獲物捕獲はとらに任せてほしいのでございます!
日本中の 「お困り動物」 はとらのモノ! なんだな! と酔いが回るにつれ誇大な妄想に取りつかれるとらのでございます!

狩猟関係の書籍コーナーも充実! 漫画やレポート、特集を組んだ雑誌の刊行が相次いでいて狩猟界はにぎやか!いろんな意味で!
試食交流会会場の一角に設けた「狩猟本コーナー」 漫画からエッセイ、ルポものまでこの数年で狩猟関係の本はググッと増えたのでございます。
狩猟専門の雑誌が発刊されたり(狩猟期以外の9か月間、どうするんだろう・・・??) 畑違いの雑誌でも狩猟特集などが組まれたりしているのでございます。
多くの皆さんが狩猟と活動があることを認知してくれることは良い事だ、と素直に喜ぶとらでございます。
皆が鉄砲を持って山に入らなくていいから、狩猟という活動があって、山で増えすぎている野生動物の調整機能を担っているようだ、さらに「ジビエ」という野性肉料理もけっこう美味しいらしい、と関心が拡がればいいのになぁ!
まずはとらは自分の出来る事を粛々と行うのでございます。
最近誕生したばかりの山賊キッチン企画をゆっくり大きく育てて多くの皆さんに野性肉の味を知って頂く事が当面の目標でございます。
山賊キッチンは4月とゴールデンウイーク期間もぞくぞく実施予定!
皆さまのご参加をお待ちしているのでございます!
山賊キッチン企画のお申し込みはこちら! ⇒ グッドハンティング ・山賊キッチンスケジュール
・・・カモってけっこう美味しそう・・・と思われた方は山賊キッチン4月8日開催の「マガモとカルガモ食べ比べ」にぜひお申込み下さい。
今回はマガモもカルガモ共に野生種のカモを楽しみます。
前評判の高いマガモがやっぱり味で勝るのか、実は渡りをしないでずっと日本にいるカルガモの方がたっぷり脂肪を蓄えていて美味しいのか・・・さぁ、どっち??
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野性肉料理、いまでいうと 「ジビエ」の方が通りがいいかな?
狩猟などで得られた様々な野性肉は収量が安定しない事からなかなかじっくり賞味する機会がないんだ。
街中のレストランなんかでたまたまそのような料理に出会っても、とても高価だったり、コース料理の中のほんの一品で量がとても少なかったり。
また、プロの料理人さんたちが腕を奮って良い味のソースをかけたりするから、本当の 「素の肉の味」 を知る事はなかなかできない。
そこでとら達狩猟を行う者がどんな調理で獲った獲物を たらふく食べているか、肉の味をじっくり味わおう!という事がこの企画の趣旨なんだ。
とらたち狩猟者はプロの料理人さんではないから凝った料理はできない。
逆に素材の味が活きた、量だけはガッツリ楽しめる料理が楽しめるという訳なんだ! モノは言いようだよねっ!

参加者みんなで羽むしり。鳥の生命線ともいえる 「風切り羽 」 ががっしり付いていて容易に外れない事を実感!
今回の企画のテーマは 「 アイガモ、マガモ、どっちが美味しい?? 」 なんだ。
マガモはもちろん、野生のカモで狩猟期に捕獲されたもの。「真のカモ」というくらいだからカモの中でも美味なカモと言われている。
アイガモは「美味いマガモを一年中食べたい。」のが改良の動機かどうかは知らないんだけど、マガモの味を目指して改良されたカモなんだ。家禽だね。
マガモを家禽にしたものが「アヒル」。アヒルにさらにマガモを交配させて作られたのがアイガモなんだ。見た目はオスもメスも其々、マガモと同じ色をしている。
アイガモの肉は市場ではなかなか手に入らない。
需要があまりないせいなのかも知れないけれど、マガモと実際に食べ比べてそん色がなければ、ジビエ系のレストランで一年中楽しめるマガモ系の肉として人気がでるかもしれない。
今回手に入れたアイガモは 「アイガモ農法」と呼ばれる無農薬お米栽培の副産物としてのアイガモ。
田植えの時期にアイガモのヒナを田んぼに放して雑草を食べてもらう事で農薬を使わないお米作りをするんだけれど、
稲の収穫時期が近づいて米が実ってくるとアイガモを田んぼから引き上げて食用にまわさなくてはいけない。
だけど、アイガモを日常的に食べる習慣が日本にはないのでなかなかアイガモを引き取ってくれるところがない事がコメ農家さんの悩みどころなんだ。
アイガモの美味しさが認められて、アイガモ農法に使われて育ったアイガモが滞ることなく利用されるようになると、無農薬栽培のお米作りももっと盛んになるかもしれないね。

参加者みんなで羽むしりをして、お肉状態になったアイガモとマガモ。左がマガモ、右がアイガモ。
風切り羽がなかなかむしれずに四苦八苦したあとにやっとお肉っぽくなった!
こうして見比べると同じマガモをルーツに持つのに形がだいぶ変わっているのが判るんだなあ。
家禽のアイガモはマガモに比べて体が一回り以上大きい。 肉がたくさんとれるように改良をされているようだ。
いっぽう、野生のマガモは体は小さいものの、ムネ肉のつき方がスゴイ!ムキムキだ。さすがに渡り鳥だね!
脂肪のノリも違う。マガモの方が白い美味しそうぅな脂肪がたっぷり付いていそうだ。
ニオイは・・・
アイガモの羽むしりをしている時からほんのり、鶏舎っぽい匂いがしていたんだけど、羽をむしったらその匂いはだいぶ消えた。
家禽独特の匂いは配合飼料とフンが体表についての匂いなんだね。
野性のマガモからはあまり強い匂いはなかったんだ。 棲む環境が広い湖沼、河川でフンをしてもその匂いが体に付くという事はないのだろう。 また強い匂いをさせていたらキツネや猫など外敵から襲われてしまう事は必至、死活問題だな。

ムネ肉の試食! まずはシンプルに焼いて塩と胡椒で味見です。
「先ずは基本の味を抑えよう」ということでムネ肉を焼いて塩コショウでシンプルに味わってみました。
肉にした時点でアイガモの家禽っぽい匂いはだいぶ薄まったので匂いが気になる方はそれほどいなかったのではないかな?
ムネ肉味見の段階で参加者の皆さんの評価はけっこう別れたんだ。
「マガモがやっぱり美味しい」という人もいれば、「マガモは血、鉄分の風味が強すぎるからアイガモの方がいい。」という方もいた。
とらが感じた風味の違いは肉を噛み締めたあとに感じる鼻に抜ける風味・・・。マガモの方が少し強いように感じたんだ。
だけど、血の風味は野性肉の魅力で、鹿でも感じるし、ヒヨドリのような小さな鳥でも一緒。この風味に慣れることがジビエを楽しむ第一歩かもね。
・・・たぶん、血抜きの程度の違いなどではないと思うんだな。

鍋の試食 マガモ、アイガモをそれぞれ醤油仕立てと味噌仕立てにして味比べ!
ムネ肉を焼いて味見した後は鍋にして味わいました。
品種改良されたニワトリって大したもので、ムネ肉以外にも可食部分のお肉がたっぷり付いている。
カモやキジなど比較的大きな野生鳥でさえ、可食部分ってムネ肉以外はほんのわずかしかないんだ。
だから、ムネ肉以外は骨ごと割って鍋にしてしまう。 骨ごとちゅぱちゅぱすって骨についた肉をこそげ取る感じで食べるんだ。
醤油味だとマガモ、アイガモの微妙な肉の味の違いが判るけれど、味噌仕立てにしちゃうともう、分からない。
野性肉に慣れない友人と一緒に食べるときは味噌味も選択の一つだね。

山賊飲み会。 カモだけじゃない数種類の野性肉を味わいました! あとお酒は山賊飲み会に必須だな!それも旨いヤツ!
カモの試食を終えた後はじっくり腰を落ち着けて野性肉料理を楽しむのでございます。
この日用意した野性肉はアイガモ、マガモの他にタヌキ、ツキノワグマでございました。
タヌキは風味が少しキツイのでカレーライスで「タヌカレー」を味わいました!
ツキノワグマは素の味を知って頂く為に焼いて塩コショウでシンプルに。
お酒を楽しみながら今回の企画に参加しようと思ったワケや感想など自己紹介しながら語って頂いたのでございます。
・・・狩猟をやっている方やこれからやってみたいと思っている方もいらっしゃいましたが 「食べるのが好き❤ 」 という方も多かった!
とらは 「食べるのが好き❤ 」な方はおおいに うえるかむ! なのでございます!
狩猟者が獲物を獲って来ても、消費してくれる人がいないと滞ってしまうから食べてくれる方は大事なのです!
それに、獲物捕獲はとらに任せてほしいのでございます!
日本中の 「お困り動物」 はとらのモノ! なんだな! と酔いが回るにつれ誇大な妄想に取りつかれるとらのでございます!

狩猟関係の書籍コーナーも充実! 漫画やレポート、特集を組んだ雑誌の刊行が相次いでいて狩猟界はにぎやか!いろんな意味で!
試食交流会会場の一角に設けた「狩猟本コーナー」 漫画からエッセイ、ルポものまでこの数年で狩猟関係の本はググッと増えたのでございます。
狩猟専門の雑誌が発刊されたり(狩猟期以外の9か月間、どうするんだろう・・・??) 畑違いの雑誌でも狩猟特集などが組まれたりしているのでございます。
多くの皆さんが狩猟と活動があることを認知してくれることは良い事だ、と素直に喜ぶとらでございます。
皆が鉄砲を持って山に入らなくていいから、狩猟という活動があって、山で増えすぎている野生動物の調整機能を担っているようだ、さらに「ジビエ」という野性肉料理もけっこう美味しいらしい、と関心が拡がればいいのになぁ!
まずはとらは自分の出来る事を粛々と行うのでございます。
最近誕生したばかりの山賊キッチン企画をゆっくり大きく育てて多くの皆さんに野性肉の味を知って頂く事が当面の目標でございます。
山賊キッチンは4月とゴールデンウイーク期間もぞくぞく実施予定!
皆さまのご参加をお待ちしているのでございます!
山賊キッチン企画のお申し込みはこちら! ⇒ グッドハンティング ・山賊キッチンスケジュール
・・・カモってけっこう美味しそう・・・と思われた方は山賊キッチン4月8日開催の「マガモとカルガモ食べ比べ」にぜひお申込み下さい。
今回はマガモもカルガモ共に野生種のカモを楽しみます。
前評判の高いマガモがやっぱり味で勝るのか、実は渡りをしないでずっと日本にいるカルガモの方がたっぷり脂肪を蓄えていて美味しいのか・・・さぁ、どっち??
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