職業ハンターの時代が来た!?

2017-04-07
狩猟期間中に入ってきたニュースを今頃になって話題にするとらでございます。
猟期中は出猟する事ばかり考えていたからナニも手につかなかったんだ。  今頃になってから話題の消化でございます。

野生動物の被害に悩む宮城県が 駆除業務に特化した 「職員ハンター」 を導入するというニュースがあったんだ。
今年の1月ごろのニュースだったかな。   駆除専門・職員ハンター

このままハンターが減って、 野生動物 が 跳梁跋扈 する時代になったら、そのうち駐在所のお巡りさんが「 地域の治安維持の為」 に猟銃を持って里に現われた 野生動物 を 捕獲管理する時代 が来るんじゃないかとワクワクして様子を見ているんだけど、宮城県では一足先に公務員ハンターの確保に動き出した模様。

狩猟もいよいよ公共事業の仲間入りか?? 治安維持活動か!??






記事の内容は次の通りなんだ

「イノシシやニホンジカなど野生鳥獣の増加で拡大する農作物被害に歯止めをかけようと、宮城県が新年度、狩猟専門の職員を採用することが3日分かった。鳥獣駆除を担ってきた猟友会が高齢化で会員不足に直面しており、独自の対策に乗り出す。
県によると自前のハンターを配置するのは47都道府県で初めて。

【クマ出没】東北6200件超 既に前年度2倍
. 有害鳥獣の駆除を専門とする非常勤職員2人を「鳥獣被害対策指導員」(仮称)として雇用する。県は2017年度一般会計当初予算案に関連経費1300万円を盛り込む。
. 銃の取り扱いに慣れた宮城県警のOB職員を採用する方針。イノシシ被害が目立つ県南部の事務所を拠点に週4日間、鳥獣駆除などに当たる。猟友会メンバーと連携し、捕獲したイノシシの処分や食害防止のパトロール、新たなわな設置などを支援する。
.
新年度に猟銃やわな、見回り用の車を配備。狩猟免許の取得や県猟友会への登録などを済ませた上で、早ければ秋にも駆除活動を始める。有効な駆除方法を研究し、各市町村に情報を伝える役割も担う。
. 県内で捕獲されたイノシシの頭数と農作物の被害額は表の通り。県によると、15年度に捕獲されたイノシシは4964頭、ニホンジカは1845頭に上る。5年前に比べてイノシシは2795頭、ニホンジカは456頭増えた。
.
農作物被害も深刻で、12年度以降は1億円を超え、14年度は初めて2億円を突破した。15年度は5年前の2倍以上となる1億3869万円で、16年度も高水準で推移するとみられる。
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一方で、県猟友会の会員数は落ち込みが著しい。05年度に2218人だった会員は15年度、1508人まで減少。うち約3割の411人が70歳以上で、鳥獣駆除の態勢は先細りが避けられない状況だ。
. ハンターを継続的に確保するため、県は17年度の実績を考慮した上で、18年度以降も毎年2人ずつ採用する計画を立てている。」  

記事の紹介ここまで。



「銃器の取り扱いに慣れた警察官OBを2名採用して被害対策に充てる」、ということでとらの狩猟仲間からは「新たな天下り先だ。」とか「拳銃と猟銃とは違うし、猟の未経験者に何ができる??」 「ウルサいジジイ初心者が増えるだけ。」と
けっこう辛辣な意見が飛び出したんだ。
だけど、とらはこの取り組みを「狩猟者の公務員化の第一歩」として前向きに評価しようと思うんだ。

新年度になった今、警察OBのピカピカの一年生公務員ハンターが配属されているのかな?



何度も同じことを繰り返すんだけれど、今の日本の里山周辺部は人口の減少と高齢化で「イノシカ天国」、「野生の王国」状態。

農家さんが育てた作物も動物たちに食害されてしまう。営農意欲をそがれた農家は畑を放棄、さらに人の撤退がすすむ、という「緩やかな国難」状態だ。
唯一の動物たちへの抵抗勢力だった猟友会も平均年齢が70歳を超えて人数も減少、なかなか頼り切るわけにもいかなくなってきた。 
 ・・・税金 (=公務員) でなんとかしなきゃいけない状況になってきたってコトだよね。
宮城県の公務員ハンターの前例を活かしてこれから良い仕組みができて行けばよいと思うんだな…。

とらの知り合いでも、猟銃の扱いや獲物を獲る事には長けているんだけれど、「社会生活がウマくできない。」という環境不適応なヤツがいるんだよね。
そんな「狩猟バカ」にも安定した良い仕事が与えられて 「社会の役に立っている」 というやりがいが与えられるといいな!


実はこれまでも狩猟でお金を得ていく方法はあったんだ。
だけど、いままでの狩猟関連の仕事って短期の有期雇用など不安定な仕事が多かった。

数年はその仕事に就けるけれど、その先がワカラナイ。 これから家族を持って子どもを育てて行かなくてはならない若い世代には奨められない仕事ばかりだったんだ。
今回の宮城のハンターの身分も「非常勤職員」だ。 取敢えず試行開始!の段階なのだろうから将来ある若い人にはお奨めできないナ。

だけど、宮城県に限った事ではなくて、全国的に捕獲の技術を持った狩猟者は品薄状態。
もう少ししたら比較的安定的に狩猟の仕事ができる時代が来ると思うんだよね。 

・・・今はとても面白い時代に立ち合っていると思うので狩猟を仕事にしたいと思っている方は日々,是精進。

射撃練習や有害駆除の出動などチャンスは逃さず自分のモノにしてほしいな。


そこで、専業狩猟者の求職情報があった場合に備えておくべきことについて考えてみた!



・銃ヲタクにならない事

捕獲の現場は状況によって一番適切な手段を選ぶ必要があります。 
「オレは銃を使う捕獲しかやらない。」とか言ってては「こだわりの強い使えないヤツ」で終わってしまう!
捕獲管理の世界では実は銃猟の優先順位は低いのです。「猟銃しか使えない」というエリアは高標高域の山岳地帯などごくわずか。
箱わな、括りわななどワナが上手く扱える狩猟者の方が獲物をたくさん取れるし、重宝される傾向があるのですね。

猟銃に限らずひと通りの捕獲技術は身に着けていた方がいいかも知れませんよ。

・さっさと結婚して子どもを育て上げて身軽な事

狩猟の仕事はやっと最近注目され始めたばかり。 しばらくは試行錯誤が続くだろうし、不安定だろう。
やはり今のところ、若い人より人生がある程度固まった 「余生をどう楽しく過ごそうか?」と考えている人向きだと思うんだよね。

新婚さん、子育て世代にむかない理由はこんな感じ・・・

生活しやすい都会周辺での捕獲業務など先ず発生しえません。
たいていはヒトが減って野生動物が我が物顔で昼間っから道を跋扈しているような中山間地。そんな土地では奥さま方は子育てしたいとかは言わないはずだな。 
病院や学校、塾なんかも近くにないし送り迎えも大変だ。「ママ友」もできにくそうだ。
・・・最悪、逃げられちゃうね!
結婚して間もない、乳飲み子がいる、といったこれから家族を創る方は少し時間を置いたほうが良いと思うんだ。

それより今は、「将来が不安定と言ったって20年後の生活なんて想像ができない、死んじゃっているかも。それより今が楽しい事が大事。」という人生をある程度やり切って奥さんから「旦那は留守で元気がいい。」と言われる世代に向いているかもね。

そういう身分になりたい若いモンはさっさと結婚して家庭を作って、早々と奥さんと子どもに見捨てられる事が優先だな。


・日本全国72時間以内に移動できる事

獣被害の発生は突発的。
いつどこに呼び出されるか判りません!身軽に動けることが大事でございます。
部屋の中もスッキリシンプルなのが一番。 願わくば世帯道具一式が軽バンに積めて一回で運びきれるくらいが理想だよね!

・・・うん、新婚さん、家族持ちに相応しくない理由にも重なってくるよね。


・車はマニュアル車が運転できる事
捕獲の現場でよく使われる車は軽トラック。  マニュアル車がまだまだ多くてATはごくわずか。
捕獲の仕事をするならオートマ限定では心もとないかも知れません。




・自分で仕事を創る気概を持つ事

「生涯安定した身分の山賊」 なんて 言葉自体が 矛盾 だと思うんだよね。 生涯安泰 な 狩猟者 なんてあり得ないはず。 
公務員ハンターだって悪さをする鳥獣が減ってくればリストラとかもあり得そうだ。

「この仕事はずっと続くんだ。」と安心しないで、常に何か次のステップを目指すようにしていないと良くないかもね。






まあ、思いつくことをつらつら綴ってみましたが、要はどう転ぶか判らない山賊稼業が楽しめるかってところに集約されると思うんだ。
その為には射撃の練習に勤しんだり、グループ猟の中で「無くてはならない逸材」になって早く有害駆除のメンバーに入れてもらうことが大事だね。

そして、そのうちチャンスが巡ってきて、プロへの切符を手にできるかも知れない・・・。

そして大事なのは、「プロへの切符」 を手にできそうになった時に 「もう、歳だからいいや」とか自分を納得させる理由をみつけて諦めてしまわない事かも知れない。
社会人生活も順調で、ちょっとムリして新築の家を建てた、ついでに高級外車も一緒にローン組んじゃった!とかやっていたら 生活の基盤を失う事が怖くて新しい世界に飛び込めない。

国が法律を変えてまで狩猟者が活躍できる社会を創ろうとしているんだ!とらもしばらく社会人生活を送って来たけどこんなチャンスはなかったな。
どちらかというと国は規制を掛ける方が得意なんだ。

数年後にはブレイクするかもしれない 「プロハンター」という職業を現実のものとするか夢で終わらせるか…

さあ、どうする??

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コメント:
こんにちは。
興味深いニュースなのですが発想が公務員のそれですね。
新たな予算計上をしてまで獲れるか獲れないかわからない未経験者を雇うより
猟期に徴収する狩猟税を廃止し、県外のハンターに沢山きてもらったほうが効率的だと考えます。
狩猟税は狩猟税で使い道が決まっているといった庁内での既得権益確保的な争いでもあるのでしょうか?ww
[2017/04/07 19:28] | hayate #- | [edit]
こんにちは!
私の狩猟仲間からも辛口意見続出です。
「銃の扱いに慣れている」という採用理由そのものもあやしいです。

猟期を延長するなどお金を掛けなくてもできる方法はありそうですが、ひとまず専業狩猟者の雇用に先鞭をつけた、という事は評価して次に繋げられたら良いかと思うんですわ。
[2017/04/08 21:52] | 腹ペコとらさん #- | [edit]












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