狩猟がメジャーになるために乗り越えなくてはならない壁について考えてみた

2017-04-01
最近、「狩猟」が話題になって雑誌やテレビで紹介される事も多くなってきた。

狭い世界だから、知った顔が雑誌やテレビに出てて 「おおっ!頑張っているじゃんっ!」などと素直に喜んでいたんだよね。

「増えすぎて 人や自然環境と軋轢を生んでいる 野生動物の頭数管理に 狩猟者が必要だ。」という 社会的 追い風が吹いているなぁ!
と喜んでいたんだけれど、思わぬ副作用もでてきたんだ。

それが最近 立て続けに起きている 「誤射事故」や 「うん?」という内容の記事の数々・・・。





「誤射事故」といっても 間違って ヒトを怪我 させたりしたわけではないんだ。

撃ってしまった相手は カモ。 
カモには狩猟対象になるカモ とそうではない 非狩猟鳥のカモ がいて、さらに オスとメス とでは色が違うんだけれど、メスはほぼ同じ色をしている。

さらに狩 猟対象と 非狩猟対象ガモは けっこう一緒に暮らしている、という事 もあって 「カモ類の誤射」 はけっこう危険度が高いんだ。

今回、非狩猟鳥のカモ を撃ってしまって、その写真が雑誌に掲載されてしまった! 「非狩猟鳥のカモを 捕獲している。」と問題になる事件が立て続けに起こったんだ。

これまでもきっと、メスガモの誤射は たまにあった事だと思う。
わざとではなくても、カモ撃ちは 飛び立つカモの群れに 向って散弾を発射するからね。一羽ずつ狙って撃つわけじゃないんだ。

これまでは誤射ガモを 作ってしまっても 先輩ハンター から 「ダメだろ!そんなカモ、落としちゃ!」とか怒られて済んでた事も あったかもしれない。
だけど、今回は大勢の人の目に触れる雑誌に載ってしまった!
狩猟に注目が集まって人々の関心が向く。 その流れを見てマスコミが特集してくれて映像になったり 誌面を作ってくれたりする。

そのことはとてもいいことだ。 その反面、多くの人の冷静な目で見られている、という事も意識しないといけないね。

メジャーになる事、マスコミに載るということはそんな大勢の目に触れる リスクを負う、という事なんだね。


狩猟本大人買い!
狩猟本を大人買いしてきた! 最近立て続けに狩猟を取り上げた雑誌が発売されている。

最近、続々と刊行されている 狩猟関連の記事が 載った雑誌。
狩猟の専門誌もあれば アウトドア誌 や 畑違いなところでは ファッション誌が 狩猟の特集を組むほどの 過熱ぶりだ!

嬉しいよね、ありがたいんだけれど・・・




トカゲ尻尾きり
カモ誤射の記事を掲載して指摘,批難を受けてお詫び記事を載せた某雑誌。

お詫び記事を 迅速にだした対応は 良かったと思うんだけれど、その記事を読んだとらの感想は一言 「トカゲのしっぽ切り」だ。

もちろん、捕獲して良いカモか否かを判断できず 撃ってしまった狩猟者が一番良くない。
非狩猟鳥のカモを アップにした ドヤ顔写真も 載っちゃたしね。

だけど、とらはその記事も読んでいて 「限られた時間の中で ようやく獲物を得た、記事にすることができたっ !良かった!ほっ!」という状況が透けて見えたんだ。
雑誌の編集、締切に間に合うように 成果を求めた 裏事情は なかったのかな?

現場でどんなやり取りがあってこのような事態に なったか判らないけど、この件ではっきりしたことは 狩猟者は何かあったらその責任は すべて自分で負わなくてはならない、誰も 責任の一端を担ってくれない、という事。

具体的には 狩猟法違反や場合によっては銃刀法にも 関わってくるかもしれない。罰金の他に所持してる猟銃 と 狩猟免許を取り上げられて猟ができなくなる状況に 置かれる事もあるというわけだ。 
狩猟者生命を 絶たれるリスクを 背負わなくてはならない。とんでもなく大きなリスクだね。
だけど、掲載した雑誌の編集部は たぶん、きっとなんの責任の一端も 担ってくれないだろう。

ご丁寧にも某雑誌は違反者の処分が決まったらまた雑誌紙面上で報告してくれるそうだ。



話題のトモエ
誤射事件で注目されるようになったトモエガモ。 別の雑誌で誤射事件を意識したのか? それとも偶然か?

トモエガモの誤射事件のお詫び記事がでたほぼ同じタイミングで発売された別の雑誌に掲載されたトモエガモの記事。
某雑誌の誤射を意識してか単なる偶然かは判らない。
そして、大変に皮肉な事に、こちらの「某雑誌その2」の別ページの記事で さらなるカモの誤射事件が発生していたんだ!

いったいどうしちゃったの??
あまりにも誤射が続くと 「ハンター連中は獲物をロクに確かめもせずに撃っているようだ。」とかあらぬ誤解を受けてしまう!
鳥獣被害対策に狩猟者が必要、という狩猟者の社会的意義も薄れてしまうよ!

すでに愛鳥家、バードウオッチャーの皆さまによる 「誤射探し」が始まっている模様。 バックナンバーも調べているんじゃないかな?





いまさら鳥復習
鳥の図鑑を引っ張り出してきて今さらながらの復習だ! 

狩猟者、特に混獲の危険があるカモ撃ちをする方はもう一度、狩猟カモの確認と生態のチェックをしたほうがいいね。
マガモ、カルガモと同じ行動圏を持っている非狩猟ガモのチェックは必須だナ。

・・・「とらさんは大丈夫なの?? 間違えてイケない鳥、獲ってんじゃないの??」とご心配される方もいらっしゃるかもしれません。

うん、とらも誤射には気を付けるよっ!

でも、とらの狙う獲物はサ、基本的に数が増えすぎている「お困り動物」 だから間違えようがないんだよね!

大物ではイノシシ、シカだし、鳥は数が多いヒヨドリやカラスくらいだから間違えようがないっちゃ、ないんだよね。
それに、とらは散弾銃で鉛ツブをばら撒く撃ち方はしないんだ。
エアライフルでも散弾銃でも「一発玉」と呼ばれる単発弾しか撃たないし、スコープを覗いて獲物に照準を合わせてからしか引き金を引かないから捕獲対象はしっかり確認している。

カモやキジは撃たないのかって??
これらの鳥は狩猟者みんなが狙うから、競争が激しいし、コツコツ場所探しをしたりしないと捕獲できないんだ。
とらはマメな方ではないんでこれらの鳥は獲物対象外! それにカモとキジは腕の立つ知り合いが 「カモ獲れたけどいらない?」 と分けてくれるから、わざわざとらが獲りに行く必要はないんだな。



狩猟生活創刊号
ゴリゴリの狩猟専門雑誌も刊行されたっ! 記念すべき創刊号をゲット!

カモの誤射記事を載せてしまった2誌は狩猟雑誌ではないんだ。もしかしたら編集部に一人も狩猟や銃刀法に詳しい人間がいなくて、ハンターの云う事を鵜呑みにして記事を作っていたかもしれない。

 「なんか、狩猟って流行っているみたいっ!いいねぇ~ 特集、よくなくなくない❤!」 
みたいなノリで作っちゃっていたんじゃないかととらは疑っちゃうんだよね!

今回創刊されたこちらの雑誌は編集が「その道の皆さん」たちなので、記事の内容は安心して読んでいられそう…。
一般書店でこんな雑誌が並んで、鹿の死体写真や解体写真が立ち読みでチラ見できるってスゴイ時代の変わりようだね~。

でも、猟期外の9か月間はどんな記事で繋ぐんだろうか??  そっちの方が興味があったりするんだな!


書籍も読み込もう
書籍の種類も増えてきた!読むぞ!




これまでの狩猟界は獲物も少なくて「獣被害」なんてものもなかった時代だったから、それぞれが自分の山、猟場にこもって自分たちのルールで狩猟ができていた時代と言って良いかも知れない・・・狩猟法、銃刀法のルールはもちろん、守ってだけどね!

だけど、狩猟が社会的にも必要になってきて、ありがたい事にマスコミさんたちも取り上げてくれるようになった。 
ここまではいいんだけれど、その取材を受ける側が旧態依然で自分たちのルールのまま取材を受けていれば今回の様な様々な摩擦は起きると思うんだ。

若い人たちも入って来てくれるようになったし、一度自分たちが 「当たり前」 と思っているルールを見直す事も必要じゃないかな?
そこには 「俺たちはこのルールでずっとやってきた。!事故も起こしていない」というプライドがあるかもしれないけれど、何処に地雷が埋まっているかも判らない。 勉強し直してスタンダードに近づける事も大事だ、ここが乗り越えるべき壁かもしれない!

もしくは外部の新しい人や取材をしたいというマスコミを拒絶して自分たちだけの楽しみを堅持するかだな。

・・・未だに 『 鹿の刺身は旨い。 獲れたシカはすぐに冷やすために近くの川で解体、くわえタバコでガシガシさばいて、店でお客さんに喰わせるんだ! もちろん、自己責任でねっ!』 なんて事をマスコミの前で堂々とやってちゃダメだ。

全部の狩猟者がそうやって生み出した肉が流通していると思われたら、大きな投資をして保健所の許可を得た解体処理場を造って粛々と食肉加工に励んでいる皆さんに迷惑だろう。

その地域で脈々と受け継がれている文化で自分たちのコミュニティーで消費するまで完結するならナニも言わないけどね!



豊かな冷凍庫
猟期が終わって豊かになった冷凍庫。 肉が豊富にあるとそれだけで気持ちが豊かになって落ち着く気がする。

とらはこのブログで好きな事言ったり、とらの 「面白い!」 と思う事でイベントがちょくちょくできればそれでいいと思っているんだ。
敢えて何かに取り上げてもらおうとは思わないんだよね。 それに、とらがテレビなんかに映ったら、失言、暴言、放送禁止用語の連発に、挙句の果ては放送事故まで起こしちゃうかもしれないよっ!

・・・実はつい先日、テレビの制作会社からメールが来て「出演してくださるハンターの方を探しています。」 とか言うんで相談だけは乗ってあげようと指定の時間に電話を待っていたんだけど、すっぽかされちゃった!

そんな扱いなんだね。
まぁ、番組を作る側からしたらテレビに出たい人はウジャウジャいるから代わりはいくらでもいる、という意識なんだろう。
これで放送事故や誤射を起こしたらさっさと切られて終わりなのは明白だ。

そのようなリスクを背負ってでも大勢に顔や活動を知られたい、戦略的野望を抱いている、という方はマスコミに乗れば良いと思うんだ。それこそ、「自己責任」でね。

だけど、他の狩猟者に迷惑が及ぶような事故は起こして欲しくないぞ!  とらの言いたいことは以上!




それにしてもお肉で充満した冷蔵庫を見ると心が落ち着くんだよね! 生き物の本能に近い部分なんだろうな!





※このブログは最初、「狩猟が雑誌にこんなに取り上げられるようになりました!やっほ~!」 という記事を綴ろうと準備していたものだったんだ。
それが引き続く誤射事故で変わってしまった。 誠に残念!

しかし、もっと大きな事故とかが起きる前に、どんなリスクが潜んでいるかが明らかになった事は良かったのかもしれない。
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