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フクシマは日本の未来予想図かもしれない

2016-03-25
なんか、最近月日の流れが早くて気が付くともう3月も終わりなんだよね!
3月6日(日)放映のNHKスペシャル(21:00~)でとらたちが活動している福島の避難区域の自然環境についての番組が放映されたんだけれど皆さま、ご覧いただけたかな?? 内容はこんな感じ    こちら → 被爆の森・野生の記録

この記事をアップするのに完全に機を逸してしまった感があるんだけど、せっかく書いていた文章なんだからアップしちゃうんだな。
まだ放映日と同じ3月だからいいよね。

東京電力福島第一原子力発電所の事故から5年。

原発周辺、半径20km圏内は約8万人いた住民が避難して、広大な無人地帯が生まれてしまった。

番組の内容はこの土地でどんな自然の変移が起きているかのレポートなのだけれど、とらは「原発事故で人がいなくなった特殊な土地の事柄。」としてだけでなく、
今後の日本で人口が減り続けた先にある日本全体の風景とダブらせて考えてみても良いのじゃないか、と提案させていただきたいのでございます。

6日放映の番組では、ヒトが避難していなくなった土地での野生動物の復活の力強さと、今なお残留し続ける放射能の残留度合いについての報告が主だったんだ。

でも、残留放射能の生物への影響については、チェルノブイリのその後の調査に関わった学者さんのコメントなんかも紹介されたけど、「もっと長期的な視野で判断しないとナニも言えない。」的な発言が多くて物足りなかったナ。
チェルノブイリの30年を経ても今後の未来予想図が描けないのが原発事故の怖さでもあるよね。

・・・結局100万年くらい経ってから「実はあの時の残留放射能の影響は余りありませんでした。」みたいなコトになるんだろうかね?

残留放射能に汚染された土地の未来予想図を想像することは難しいけれど、人がいなくなった後、野生にどう侵食されていくのかは報道された内容からも容易に想像がつくと思うんだな。近未来的にはそちらの方が興味あるんだな。

今後50年で日本の人口は1億2千万人から 8千万人へ、 30%以上の4千万人が減ってしまうと試算されているんだ。

・・・小学校の教室にあてはめてみると45人学級だったのがいきなり30人!! 
スカスカ過ぎてサボってたらすぐに先生に見つかってしまう密度なのでございます!人口減少はかなり明らかな状態なのでございます。

実際の今の日本の人口に換算してみると、4千万人というと、北海道、東北、北陸、中国地方、四国、九州、沖縄の人口に匹敵する人口なんだ・・・。
その人口が消滅する過程で起こる、人のスカスカ状態。 人口が希薄になったエリアでの野生動物や植物たちとヒトとの間におきる摩擦は容易に想像できるのでございます。

フクシマの今は、日本人は今後、自然に どのように侵食される恐れがあるのかを知る、未来予想を的確に表していると思うんだ。



「ゾーニング」という言葉があるんだナ。
 「棲み分け」という事なのだけれど、地方行政と野生動物管理関係の人との間で交わされる場合、
多くは「過疎の土地から人が撤退をして野生動物と棲み分けをする。」といった意味合いで使われることが多い言葉なんだ。

少し前の時代、「集落からの人の撤退」などというと、行政マンだと役所に抗議の嵐、政治家が使うと次の選挙は落選してしまうかも・・・というほど禁句に近い言葉だったんだけれど、最近では表立ってまじめに本気で語られる事も増えてきた言葉なんだ。

それだけ地方の、特に中山間地と呼ばれる山あいの土地では住民の減少、高齢化が深刻だということだと思うのでございます。



2013廃屋
全国で増えている中山間地の廃屋。特に戦後の開拓村などは若い世代は村を離れ、都会に就職してしまうとご両親が亡くなっても村に帰って来ないことの方が多い。

とらも一時期、「人間の撤退」が身近かに感じられる地域に住んだことがあるんだ。
そこは戦後に開拓された村、いわゆる開拓村なんだけれど、3世代目が成人している今、どんどん人口が減少、高齢化しているのでございます。
外地から引き上げてきてなんとか生活基盤を作ろうとがんばっていた一世。 一世世代の開拓した畑を守り育てて生活基盤を安定させてきた2世世代、そして日本の農業にも「国際競争力」が求められて農業では生活ができないと都会に出て働く勤め人が多くなった3世世代が今の時代なんだな。

いったん都会にでて、そこで家族を作って暮らし始めると親世代が亡くなって、実家の家が空いてもそこに戻って来ることはあまりない。街に自分の家や家族があるからね。

そんな住む人がいない空き家が山あいの村にはたくさんあって、今後も増え続けることは間違いない。


2013耕作放棄
廃屋とともに増える耕作放棄地。山あいの畑は整備されていない小面積の畑が多くて国際競争力などに無縁。 イノシシやシカの棲み処になっているところも。

廃屋が増えると言う事は、その家の人が耕していた田畑も また耕作する人がいなくなるということだよね。
耕作放棄地が増えて動物たちが身を隠す場所が増えると、動物たちは山に帰らず里山に居つくことになるんだ。

彼らは臆病でいて「安全」とわかるととても大胆な行動に出る。
とらも空気銃を持って里山を歩いていて、ヒヨドリを撃ったらその発砲音に驚いた、大きな角を持ったシカが茂みからガサゴソ出てきてびっくりしたことがある。
・・・昼間にこんな人里に近い場所にいるなんて・・・。 山に帰る事を忘れてしまっているのかもしれない。


P1030816.jpg
イノシシのぬた場 兼 エサ場 兼 棲み処と化した耕作放棄された田んぼ。あぜも壊してすき放題。




Nイノシシ
無人の街を白昼堂々と闊歩するイノシシ。彼らは人の勢いの弱った間隙をついて自分の行動範囲を増やしていく。増えたイノシシはさらに周辺へ行動範囲を拡げていく。




Bさる
農家にとって手ごわい相手のサルも増加。


全国で一斉に増え続ける野生動物を力(=狩猟・銃器)で抑え込むことはもう、無理なのかもしれない。
イノシシ、シカ、サル以外にも、ツキノワグマも増えてるみたいだし、ハクビシンやアライグマ、ヌートリアなどといったちょっと地味な脇役動物たちも地道に人間世界に干渉して来ているんだよね。

いずれは人間が柵の中で暮らしてその周りは野生動物の王国になってしまうんじゃないかと、とらは思うんだよね。
そんな事態になってから、「自然は自然の推移に任せる」ということで今、一部の皆さんが主張しているオオカミの放獣もありかもしれない。


今後のフクシマ。 どのようになっていくのかを知る事はヒトが野生動物に対してどうしていかなくてはならないかを暗示していると思うんだ。
とくに農業に関わって生きていく人は目が離せないと思うんだな。

野生動物被害で困ったら とらを呼んでいただいてお仕事をいただけるとうれしいのでございますが、とりあえずやれることからやって行かないとね。


野生動物対応の有効なひとつの手段が「喰っちまう」 って事だと思うのでございます。
今年のゴールデンウイークの初日の4月29日 「にくの日」に食事会イベントを開催するんだな!

グッドハンティング・4.29鹿の食事会開催します! 

今年のゴールデンウイークは最長10連休。 初日は絶対に高速道路も観光地も大混雑必至なので、ぎゃくに都内で大人しく美味しいものを食べていた方が正解だと思いますので、お誘い合わせでぜひ~。
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