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狩猟者と動物愛護派はもう少し歩み寄れると思うんだけどな… Ⅱ

2015-08-31
今年の夏に起きたジンバブエ人気ライオン殺傷事件。

世界的なニュースになって狩猟の是非を考えるきっかけにもなったかと思うんだけど、とらたち日本のハンターにとって
もっと気になる身近かな狩猟に関わる出来事が日本でもあったんだな。

それはとある女性狩猟者の狩猟活動をやめさせようとする署名活動が始まった事。

個人の活動を人数の力に従わせようという、これまでにない署名運動の形が開始された事にとらはけっこうびっくりしたんだな。
舞台になったのはこちらのサイト → change.org

署名サイトなんだけれど、通常の使われ方は

・太平洋クロマグロを守ろう!   
  とか
・青空と銀杏並木を守ろう!   
  とか
・高層マンション建設反対!  などなど公共性が高い社会的な問題を取り上げた署名運動が多かった。


とらも「なるほどね…」と思ったのは これかな? → 日本における鉛弾の使用禁止

滝川クリステル氏が提唱する、日本全国でシカやイノシシを捕獲する為の銃弾に鉛を使わないで!っという運動なんだ。

北海道では当たり前になっている鉛弾丸の使用禁止を全国規模で求めているんだよね。

念のための確認だけど、「狩猟行為」自体は否定していなくて、「使用する弾丸の材質」についての署名運動だからね。


このサイトを見て、とらもワシタカなどの猛禽類のなまり中毒は北海道だけの事ではなくて、山が急峻な本州の猟場でも猛禽類の鉛中毒が発生している事を知った。

狩猟者自身が知らない情報ってあるからこうして運動の形でも 「知らせてくれる」 というのはありがたい事だと思うんだ。

・・・クリちゃんが 「 ダメッ 」 って言ってるんだったら今シーズンから鉛弾を使うのやめちゃおうかな?


そんな情報を教えてくれたこのサイトなんだけれども、一方で大勢の力を使って個人の活動を従わせてしまおう、という運動も
展開されている事を知って愕然としたんだ。

話はちょっと逸れるけど、とらは社会人になって20年間ほど有機農業の世界で生きてきたんだ。
今でこそ「ロハス」とか「オーガニック」って言葉が定着して市民権を得てきているけれど、とらがその世界に飛び込んだときにはもっと社会運動チックな世界で無骨でゴリゴリした世界だったんだな。

国の巨大公共事業だったり、農薬製造のグローバル企業だったりに物申す!その手段のひとつが署名運動だったんだよね。
署名運動って、自分よりはるかに力の大きなものに対して非力な個人が集団になって物申す手段のひとつだと思っていたんだ。
・・・とらは入社した動機が「有機農業で自然環境に負荷のかからない農業を後押ししたい。」だったからあまり社会運動的な部分には関わらなかったんだけどね。

・・・それなのにわざわざ署名活動を展開して物申す相手が女の子一人・・・。 2000人もの大人が寄ってたかって…。      
 こんな個人攻撃、魔女狩り的な事が許されるんだろうか? 

そんなの、何か意見したければ、メール出すとか手紙書くとか個人で対応する程度で充分じゃないかと思うんだよね。

それに対象が「狩猟女子」。 狩猟が関わってくるとなれば無関心ではいられません。



日本の狩猟業界は今が活動としての市民権を得られるか、マイナーな一部の限られた人の間で細々と続けられる趣味レベルに
埋没してしまうかの瀬戸際、大事なところなんだな!

署名活動は今は中断されていて提唱者の主張を見ることはできないし、どんなコメントが寄せられていたか見ることはできない。

署名運動に至るまでの経緯も知らない人が多いと思うので、これまでの大よその経緯をまずは紹介したいと思うんだな。


2011年の東日本大震災をきっかけに食料調達も自分でできる技術を身につけようと、肉を得る為に ニワトリの屠さつを始めた
女性がいたんだ。
自身のブログを使って自分が体験した事を写真を織り交ぜて紹介したところ賛否両論が噴出して炎上してしまった。
 
狩猟者であるとらも「ちょっとこれは…」というリアルな写真などが並び、衝撃が強いだろうな、と思っていたところブログが大炎上してしまった…。  
ウサギ狩りに参加して捕獲したウサギを持って笑顔を見せたことが発端らしい・・・。
・・・狩りって、その場にいるだけでとてつもない緊張感に包まれてしまうから獲物を仕留めた瞬間、ふっと緊張がとけて筋肉が緩むこともあるんだ。 その時の写真かもしれないな・・・。


その後、彼女は移住をして田舎暮らしを始めて狩猟免許も取得して狩猟者になった。 獲物はくくり罠で捕獲するイノシシだ。

捕獲したイノシシのさばく様子をブログでアップしてこれがまた炎上を誘ってしまう・・・。

他にもテレビでもかなり刺激的な事をしでかしてしまったらしい・・・。


そんな農業と狩猟を軸に田舎暮らしをしている彼女の活動を 「自己顕示欲のために狩猟をしている。」 としてその活動を阻止する為の署名活動がこの8月に始まったんだ・・・。 

わずか1週間もたたないうちに2000名を超える署名が集まったというのだからすごいよね。

狩猟者のなかにも「彼女は狩猟を売名行為にしている。」と考える者もいたし、経験の少ない初心者がマスコミを巻き込んで
危なっかしい事をしている・・・という冷ややかな目を向ける者もいることも事実。

テレビでやらかした事は 「経験が浅い事」 に起因する最たることだったらしい・・・。


一方で「個人の活動を大勢の力で抑え込むことは良くない。」と狩猟女子を擁護する動きも活発になった。

この署名活動は二週間もたたないうちに 「 提案者が身の危険を感じるほどの嫌がらせがあった。」として署名運動は中断して
サイトは閉じられてしまった・・・。

というのがこの夏に起こった経緯。


どのような者からどんな嫌がらせがあって署名運動の提案者が身の危険を感じたかは説明がないので判らないのだけれども、
「狩猟女子の活動に理解を示す者の仕業と見るのが妥当」 とのことらしい・・・。

でも、署名への賛同コメントを読むと 「死ね」 だとか 「皮をはいでやる。」 などなど過激なコメントがたくさん並んでいた・・・。
一歩間違うと殺人予告だよな・・・などととら は思っていた。
もしかしたら、「通報されたらよくないよ」、という忠告をする人間が身近かにいたのかもしれない・・・。

署名サイトは閉鎖されたのだけれども、署名に参加した2000人の人たちはこのような終わり方に満足するわけない。
特に中断の理由が「狩猟賛成派の仕業」とされてしまったのだから、反狩猟、動物愛護派に一気に火がついてしまった。

閉鎖と時を同じくして大日本猟友会が運営している「狩りガール」のサイトにも 「狩猟反対!」の書き込みが増えて炎上状態・・・。
 こちら → 「目指せ!狩りガール」



この夏で完全に 狩猟者 VS 動物愛護派 の対立構造ができあがってしまったと考えても良いのかもしれない・・・。

狩猟がやっと 「自然環境の保全という社会的役割りの認知がなされてきた 」 矢先の出来事。 非常に残念な出来事・・・。

これは本当に良い事ではないと思うんだな。  困ったなぁ。

・・・でも、考えてみればこれまでマイナー過ぎた狩猟が少し人の目に留まるようになった為に起こった事態、ともいえるんだよね。

狩猟を理解してもらうため、少なくとも 「社会にとって必要な面もあるから、気に食わないけど無視して置いてやろう。」 程度に
理解してもらえるチャンスかもしれない。

困ってても仕方ないのでどんな融和策が考えられるか考えてみた!      次回に続く!

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