近況

2013-07-23
とらは自称「NPO 全日本・シカをおいしく食べる会」会長を名乗っております。
ただしNPOは「Nannchatte Profit Organization」 の略でございまして世間一般にいうNPOとはチト違うのでございます。


狩猟するハンターさんを少しでも増やして
増えすぎてしまっているイノシシ、シカを捕獲して美味しく食べつつ自然環境の回復を図りたい…。

それに、狩猟って数あるアウトドアの中でもトップクラスの奥深さ。それを皆さんに知ってもらいたいと、と日々日夜活動中!

っと高らかに宣言したいのでございますが崇高な理念だけでは喰っていけませぬ。

人気のあったシカの狩猟体験もヤマビルのおかげでお休みとなってしまいました。


さて、どうする?
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富士山山頂 通称「お鉢」 梅雨が明けたとは言っても雲がかかっている事が多くて富士山頂は未だに梅雨の様。
火口をぐるっと回る「お鉢巡り」ができる機会はあまりありません。


夏の間、富士登山ツアーをガイドする仕事を行っております。

朝、新宿でツアー客を集めてバスで出発! 
富士山五合目で山岳ガイドさんと合流してそのままガイドさんをサポートして登山。
途中、山小屋で一泊して翌朝山頂へ。
ご来光を見て下山したら参加者を集めてバスに乗ってひとっ風呂浴びてお昼を食べて東京へ帰る

という一連の行程を2日間で行います。「なんだ、遊んでお金もらってるんじゃん!」とは言わないように。
それなりに気苦労も多いのでございます。

特に世界遺産登録で増えたと思われる外国人のお客サマ。

お国柄気質が違っていることを実感したり、時には下山後の入浴で「オンセンの入り方ワカリマセ~ン。一緒に入って。」と頼まれたりと様々な体験をしているのでございます。

…この「入浴指南」をした外国人さんは「オンセン」が気に入ったらしくバスの集合時間ぎりぎりまで現れず、探し回った挙句に風呂の中で寛いでいるのを発見! …バタバタでございます。

前職で取得したツアコンの資格がこんな所で役に立つとは思わなんだ…。人生に「無駄」などないのでございますな。

今シーズンだけでもうかれこれ6回は登ったかな…。

4ラウンド、8日間連続登山などというスケジュールもありますが、人間、やれば何とかなるモノでございます。 

シーズン中あと20回ほど登る予定でございますが何とかなりそうでございます。

お金と体力と経験を手に入れるために頑張るぞ~オゥオゥ! でございます。



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ご来光の瞬間。

何度見ても見飽きる事はありません。

スッキリ晴れた日のご来光も素晴らしいものですが、
雲がかかっていて「見れるかな…見れないかな…。」のぎりぎりの状態の時に見れたご来光はそれが例え一瞬のものであっても感動します。

日の出の瞬間、厚く覆っていた雲が風に流れて一瞬視界が開けると一気にするどい閃光がまわりに放たれます。

厚い暗い雲の中から一瞬で明るい光に満たされると「オオッ~」と山頂全体からどよめきが起こります。

大気の中の細かな水蒸気が光に反射するので山頂の大気全体が光ったような錯覚に陥ります。

富士山山頂に居る皆が同じ気持ちになる瞬間ですね。とらはこんなご来光の楽しみ方も大好きです。


多くの方たちに登山の楽しみを知って欲しい…。
今ここにいる この人たちの中には一生で一度、最初で最後の富士山登頂になる方も居るかもしれない…。
その感動の瞬間に立ち会えるこの仕事も面白いものだな…

などと喜んでいた矢先、7月20日に山の事故が2件起こってしまいました。

一つは富士登山中に今シーズン初めての死亡事故が起きたニュース。

もう一つはとらにとってとんでもないニュースになってしまいました。

同じ町田市のご近所在住の山岳写真家の新井和也さんが剱岳登山中に落石に遭ってなくなってしまった、というものでした。ニュース 


新井さんは高山植物に造詣が深く、近年、増えているシカによる高山植物の食害問題を山岳雑誌などで精力的にレポートし続けていました。

とらの狩猟体験にも取材参加してくださり、山を楽しむ人達とシカによる山の環境問題、狩猟者 を繋げられる数少ない存在、と期待していました。

新井和也さんのブログを見ると家族への想い、山と植物たちへの愛着、身近かな環境問題対策が綴られていて物静かな人柄の中に確とした信念がうかがえます。

身近かにいた方が突然にいなくなってしまうという事は悲しい…。

特に自分より歳若い人が先にいなくなってしまう事は本当に悲しい事でございます。

新井さんが取り組んだ高山植物の植生保護は
シカの頭数調整とその肉の利活用という側面からとらが今後も取り組んでいくから安心しておやすみください…などという月並みな言葉しか今は見つかりません…。



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悲しい山の事故が続いた翌日の富士山。

当たり前の事ですが何事もなかったかのような素晴らしい山容と久しぶりに見る夏山らしい入道雲と夏の空。

「非情な美しさ」という表現を使いたくなりますが山はただ、そこに在るだけ。非情でもなんでもないのでございます。
山を見る人の心持ちが山を非情に見せたり、やさしく見せたりするのでございましょう。

「好きな事して死ぬなら本望。」という言葉がありますが、残された人たちが山を見て悲しい想いをしないためにもやはり生きて帰ってこなければいけないのです。

とらは充分に生きたし好きな事も存分にしてきた。
美しい景色もいっぱい見たし、ドキドキするような体験もたくさんしてくることができた。

若い人はまだまだこれから楽しい事いっぱいあるんだから、絶対に生きて帰って来ねばいかんのだよ。

…ただ、命が惜しくて家の中に籠っていてもドキドキできる体験はできない…。

高度4000mから身体一つで空を飛ぶ経験をするには墜落事故の危険性はゼロではない、

思わず叫びたくなるような青空を見るには高い山に登らなくてはならない、

大物イノシシを仕留めるためにはイノシシと対峙して牙に引っ掛けられる事故も甘受しなくてはならない…。

危険性とドキドキは背中合わせで どこまで危険を許容するのか、

そもそもせっかく生を受けたこの命をどこに重きを置いて使うのか…

そのさじ加減が人生では大事っちゅうこっちゃね。

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