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狩猟体験を行いました 5.19

2013-05-30
日本全国でシカやイノシシの増加が止まりません。

農作物の食被害、若木の食い荒らしによる森林破壊や最近では高山植物の群落消滅、交通事故や人里への出没など様々な報道がされているのでご存じの方も多いはず。

オオカミの絶滅による天敵の不在や地球温暖化で冬場に死ぬ個体が減った、唯一の天敵であった狩猟者の激減と高齢化によって狩られる個体が減った、など様々な原因が言われています。

「中山間地」と呼ばれる人里と山との境界線に住んだとらの経験から考えるに、イノシカ(イノシシ+シカ)の
増加は「限界集落」と呼ばれる人里の人口減少、高齢化と大いに関係あり、とにらむとらでございます。

  

日本の人口高齢化と減少は、いち早く中山間地から始まっています。

人里と獣の境界を分けるこれらの土地が「限界集落」となったことで獣の人里への侵入を防ぐ力を失くしてしまった、
それどころか 耕作されなくなった畑が獣に隠れ家と餌を与えてしまっているためにイノシカが増えているのだと考えるのでございます。

最近のイノシカは山奥生まれではなく人里生まれ、人里育ちの「おぼっちゃん」が増えているのではないでしょうか。

「今年は山に食べるものが多いから人里にやってこないだろう。」という考えは当たらなくなってきていると考えるのでございます。

「今年は山に食べ物がいっぱいあるから山に帰って木の実や葉っぱをたべてなさい。」と言っても人里生まれのおぼっちゃまイノシカは
「イヤだよ、そんな固くてまずいの。シャキシャキのレタスが好きなんだ!特に限界集落村の鈴木さんのレタスは最高さ!
だって有機栽培で堆肥もちゃんと完熟たい肥使っているし、なんたって熱心なんだ…。

他の畑や川からの農薬汚染が無いように、って一番山に近い畑を耕してくれているからぼくらも通うの楽だし。

毎朝、付いている虫を摘まんで指で潰してくれているんだぜ!
すごいだろ?こんなこと普通の農家さんじゃやってくれないから、もうすっかりボクら、鈴木さんのお得意様さ!


そりゃ、ボクのおじぃさんの代までは山奥で暮らしてたよ。だけどハンターも減って山で暮らす仲間の数が増えちゃって、山にご飯がなくなったんだって。

力の強い仲間に追い出されて空腹に耐えかねて決死の思いでおじいさん達は人里に近づいたらしいんだ。

そしたら里は「限界集落」とかで人も減ってコワいハンターもいないし、犬は鎖につながれているし、耕作されなくなった畑は絶好の隠れ家になるしでおじいさんたちここに住もうって決めたんだって。

山に住んでる仲間はボクら里山育ちを「アンダー」とか言ってバカにして自分たちを「アッパー」とか言っているらしいけど、気にしないよ。だってボクらの方が美味しいもの食べて体格もいいし、仲間の数も多いしね!

それに山の中なんてさびしくて怖いじゃん!携帯も圏外やだし….

こないだグレートジャーニー展見てきたら、人間の拡散の歴史も 力の弱い者が棲家を弾き出されて旅を始めたんだね!
そして新天地を切り拓いていったなんて、「力が弱いものの方が実はフロンティア 」なんだ、と思ってボク感激しちゃった!ますます人間に親近感覚えちゃったよ!」
などと言うかもしれません。

これから先の日本。少子高齢化はますます進み、TPPへの参加で農業生産の効率の悪い中山間地の畑はますます放棄され、さらに限界集落化が進むと思われるのでございます。

するとこの先数十年はイノシカの勢いは止まらない…。
それどころか唯一の天敵、ハンターの激減でますますイノシカ天国になる事間違いなし、と憂うとらでございます。

「今、ここでハンターをちゃんと養成しないと10年先、本当に良くないよ!」と珍しく本気で日本の自然環境の行く末を心配する とら でございます。

狩猟技術のような習得するに時間のかかるモノ、師弟関係的なマンツーマンのアナログチックな方法でしか経験を積めない技術(シカや犬の気分や気持ちを考えて動く、なんてマニュアル化できませんやね。)

そんな狩猟の技術継承にかけられる時間はこの先10年ほどが限界、と考えるとらでございます。

今65歳くらいのバリバリの現役ハンターが引退してしまったら猟犬を仕込む技術も含めて狩猟技術が途絶えてしまうと考えるのでございます。


この状況を何とかしなくては…。

それに狩猟って数あるアウトドアの中でもトップクラスの面白さと奥深さだよな、これが途絶えてしまうのは惜しい、と思うとらでございます。


犬をペットではなく仲間として一緒に何かをする、という経験も狩猟ならでは。

多くの人に狩猟の魅力を知ってもらえればその中から狩猟をやってみようという人も現われてくるはず…
と考えるのでございます。

そこで今年1月から始めた狩猟体験。

狩猟期に群馬県の榛名山中で単独猟に同行してもらい、獣の足跡を探して山を歩く体験をしてもらいました。


今回、狩猟の先輩の皆さんの協力で、神奈川県の丹沢という東京に最も近い猟場で狩猟体験、それも獲物との遭遇率が高い「巻猟」に同行出来る機会を得ることができました。


P1030064.jpg

1回に参加していただける人数は3名に限定。

狙う獲物はシカですが山にはイノシシやクマなど危険性が高い動物も生息しているわけで犬に追われてそれらの動物が飛び出してこないとも限りません。

それらの動物と遭遇した場合にでも安全を確保できると思われる人数は 3名が限度と考えるのです。

主に担って頂く役目は
獲物が射手の待機するエリアからはみ出して逃げて行かないようにする事、
タツ張りの手薄な場所(林道脇とか人家が近いとか要するに撃ちにくいところ)にいて人の気配をさせて獲物がタツの外に逃げて行かないようにすることと
獲物が獲れた場合に山からの運び出しと獲物の解体を手伝って頂くことです。

もちろん、猟銃に触れることはできません。


なかなか得られない狩猟の現場に立ち会うという貴重な経験をさせてもらう代わりに獲物の運び出しや解体など
狩猟をしながらではできない事をお手伝いさせて貰おう、という訳です。

山からの運びおろしを行うと狩猟をいったん中断しなくてはなりませんし、獲物の肉を美味しく食べるには
一刻も早く解体して肉を冷やさなくてはなりません。

どちらも一刻も早く行うことが大切です。


一方、獲物の解体は経験を積まないとなかなか上達しません。

「これから狩猟を始めよう!」という方が猟銃所持の許可申請を行いながら、獲物の解体技術を繰り返し学べる機会を作るのです。
晴れて猟銃所持の許可が出て狩猟免許を取得して、猟期を迎えていざ、出陣!となった時に すでにいっぱしのナイフ使いになっている、という段取りでございます。

それにようやく猟銃所持許可まで取ったのに「俺はやっぱり解体は馴染めない。」という方もいらっしゃいましょう。
先に体験できることは先にやっておくとよいのでございます。

さてさて、狩猟体験の当日。

集合時間に少し遅れて到着してしまったため、待ち合わせた集合場所にはすでに10人上の散弾銃やライフルを持ったいかつい山賊たちの出迎えを受けてしまいました!

「あの時はさすがにビビリましたよ…。」と参加してくれた方が後からそっと教えてくれました。

そうだろうなぁ…、怖かっただろうなぁ。なんたって普段目にする事のない猟銃が袋を被っているとはいえ何丁も目の前にちらついているわけでございます。
カルチャーショックってヤツですね。

でも、女性の参加者がいたためか、山賊オヤジの皆さんの言葉使いがいつになく丁寧で笑えました。


勇んで山に入ったのですが残念ながらこの日は獲物に恵まれませんでした。

獲物を運び出して解体まで体験できれば良かったのですが残念!

実際の狩猟でも丸一日寒い山奥でじっと獲物を待っていたのに何も起こらず、何も飛び出さず…何て事はざら。

これに懲りずにまた参加していただきたいです。

でも、これからの課題はヤマビル。

この日もまだ5月半ばだというのにさっそく現われておりました。

この調子で梅雨に入ると一気に出現数は増えそうです。


山の中で息をひそめてじっとしていなくてはならない狩猟の体験なのにじっとしているとヤマビルの餌食…。

ヤマビルの発生状況によっては入梅から気温が下がり始める10月初めまで狩猟体験はできないかもしれない…。

ヤマビルのために活躍の場を追われるかもしれないとらでございます。


ブログランキングを行っていたことを思い出しました。
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