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単独猟修業

2012-12-28
シカやイノシシを狙う「大物猟」には大きく分けて2つの猟法があります。

ひとつは10人程度のグループで行う「巻猟」。

勢子さんが犬を連れて隠れている動物を追い立ててタツと呼ばれる射手が待機している場所に獲物を

誘い出して射止める方法です。

もう一つが「単独猟」、忍び猟と呼ばれる、一人で獲物を追って仕留める猟法です。
とらが普段行っているのはグループで行う「巻猟」。


犬を連れたベテランの勢子さんが射手のいる方へ獲物を追いやってくれるので獲物との遭遇率も高いし、

もし仕留めることができなくても次のタツで待ち構えている別の射手が撃ってくれるので

獲物を得る確率も高い猟です。


一方で人数が集まらないと実施できなかったり、寒くても「や~めた!」とイチ抜けできないことは

当たり前ですが許されません。丸一日、ガッツリと行う狩猟方法であります。


それに比べて自分ひとり、犬さえ連れずに行う単独猟は時間が空けばすぐに始められて状況次第で

さっさと終われる時間の制限がゆるい猟の方法です。


でも、一人で山に入るわけですからリスクは高まりますし、獲物との遭遇率も低いのは仕方ありません。


獣の足跡や休んだ痕から獲物の動きを推測して居そうな場所にそっと近づいて射撃するには

獣の習性、行動を把握してさらに猟場周辺の地形にも熟知していなくては成り立たない猟法です。


P1020589.jpg

そんな高度な猟法を身に着けるには地元のベテランハンターについて歩くのが一番。

センパイにお願いして忍び猟に同行させてもらいました。


P1020624.jpg


足跡一つから「何時ごろ、どっちに向った。重さはこのくらい…。」という情報を得て追っていきます。


足跡を追っていっても八の字を描くように移動していればそれは獣がこちらの動きを察知して錯乱しようとしている動きで追跡するのは難しい、とあきらめなくてはなりません。



P1020588.jpg

イノシシの寝屋と呼ばれる休み場所を挟んで2人ではさみうちをすることにしました。

残念ながら追い立てても飛び出しはなし…。ヤマドリが飛んだのみです。 残念!

そんなにすぐに獲物が得られれば苦労はしません。

この様な地道な猟を続けているうちに獲物と出会えるのでしょう。




P1020582.jpg

先輩猟師にいつまでもくっついているわけにはいきません。

時間があるときはなるべく山に入って経験を積むことにしました。


一人で獣の多い山に入る事は銃を持っていても緊張します。

シカでしたら危険は少ないのでしょうがこの近辺の山はイノシシとクマが多いのでそいつらとの遭遇も十分に

考えられます。

イノシシは「日本で一番の猛獣」という猟師もいるほどです。

するどい牙でひっかけられたら大けがをします。

先日の猟ではシシを追っていた犬が一頭、イノシシに引っ掛けられて大怪我をしてしまいました。



P1020622.jpg


何回か山に入って遭遇したニホンカモシカの親子。

特別天然記念物なので捕獲はできません。

見送っただけでしたが「単独猟でも獲物を得られる!」事を実感。

単独猟の手ごたえを感じることができました。


ちなみにとらはニホンカモシカとの遭遇率がなぜか高いのです。


先日も巻猟でタツについているとほんの30mほどの距離にニホンカモシカが現われました!

発砲してまず外さない距離ですが、相手は特別天然記念物。 捕獲することは許されません。


仕方がないので「あっち行けっ!」とばかりに石を投げたりしてみたりして…。


カモシカも撃たれない事を知っているのか、もともとぼーっとした性格なのか、

逃げ気味の足取りになったかと思えば立ち止まってこちらを振り向いて物思いに耽ったようなフリをしてみたり

したりして…。

なかなか逃げて行きません。

こちらも手出しできないので当たらないのを知ってて石を投げてみたりして…。


まあ、こんな動物とのやり取りも狩猟の楽しみでもあるのですが。


単独猟、興味深い猟法であります。

少しずつ経験を積んで精進してゆきたいと思います。



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